アスペ子と社会生活〜働くこと・その2〜

会社に勤める中でアスペ子が困ったことがいろいろありました。

それは自分でも変だな、おかしいな、と思っているのにやってしまうことだったり、理解できないことだったりしました。思い出せるものだけになってしまいますが、書いていってみたいと思います。

 

アスペ子の犯罪的な行動

女性社員のロッカールームはとても狭く、鍵がなかったのですが、アスペ子は誰もいない時に他の人のロッカーを開けては締めるという行動が習慣になっていました。

習慣、つまりパターンを変えることはとても難しく、いけないとわかっていてもなかなかやめられませんでした。

開けて中を見て締めるというだけの動作でしたが、それをしないと不安でストレスになってしまいました。

最終的には止めることができたのですが、そのきっかけが盗難事件でした。

ある女性社員の財布から1000円なくなったのです。もちろん神に誓ってアスペ子ではありませんが、あらぬ疑いをかけられると思い、やっとのことで自制心を引っ張り出し、ロッカーの開け閉めの習慣を止めることができました。

お菓子に執着していたせいか、お客様が持ってきた手土産のお菓子を隠れて一人で食べることが多かったです。

頂いたお菓子が人数よりも多かった場合、残りを幾つかこっそり食べました。羊羹などを切る時は大きくも小さくもなく切り、残った部分はこっそり食べました。これは餓鬼畜生のやることだと全く思わず、治ることはありませんでした。

当時はまだワープロ時代で、パソコンは会社に1台しかなかったのですが、パソコンが空いている時間をみては仕事をしているふりをして、ワードやエクセルの勉強をしていました。楽しくて楽しくて仕方がなく、とても集中していました。学ぶことは良いことだと思いますが過集中だったように思います。

朝ごはんは食べたことがありませんでした。

お昼ご飯は皆それぞれだったのですが、アスペ子はほとんど食べていませんでした。食べても近くの大型スーパーでアイスクリームを1個買ってそれを食べ、タバコを数本吸っておしまいです。それで心もお腹も満たされていました。つまり極端な偏食でした。

この頃は痩せていくことに快感を覚え、毎日体重計に乗るのが楽しみでした。数字へのこだわりです。少しでも体重が増えると体操をしたり、飲み物も飲まないこともありました。

仕事に関しては、その1にも書きましたが与えられた仕事が少なく、幸か不幸かアスペ子にとってはとても楽な仕事でした。

ただ、他の部署から回ってくる急な仕事(例えば見積もりの清書など)はとても苦手で、何度も「これでいいのかな?これでいいのかな?」と思いながら書いていました。さりげなく聞いたり確認したりすることができなかったのです。この時ばかりはとてもストレスになってしまいました。

今思うと、仕事がないと嘆いていたアスペ子でしたが、実は、毎回(毎週、毎月など)決まったことを決まったようにしかできなかったアスペ子にとって、決まった仕事がないということは心身ともに良かったことだったのでした。

例えば経理の人の仕事を見ていて、自分には絶対にできないと思いました。計算をすることはできても、経理の仕組みを理解できないからです。意味を調べて、なるほどと思ってもその使い方、真意が理解できないのです。つまり、表面上のことしかわからなかったのです。

どうしてアスペ子が社会人として約9年間も同じ会社で働けたかというと、雑音や他の人がいない、一人になれる場所があったり、簡単で少ない仕事だったり、決まった時間に退社できたり、といったようなアスペルガー症候群に良いと言われる環境の中で社会生活が送れたからです。

アスペ子のケースは極稀なのではないかと思います。一般的には満員電車で通勤したり、大勢の人のいるデスクで仕事をしたり、皆で誘い合って昼食を食べたり、残業があったりといったような社会生活だと思います。

もしアスペ子がそのような社会で働くとなると・・・働けません。働けても3ヶ月持てば良い方でしょう。「苦痛」の二文字しか頭に浮かんできません。

そのくらい社会の中で働くというのはアスペ子にとって大変なものです。

大きな覚悟といっても良いくらいなものなのです。

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発達障害と仕事

Posted by アスペ子