アスペルガー症候群と仕事

アスペ子は会社の正社員勤めやパートを含め、約15年間、社会で働いてきました。人生の約1/3を社会人として過ごしてきたという計算です。

働いた約15年間は、アスペルガー症候群とは知らずに過ごした年月ですので、アスペ子が自分で言うのもなんですが、よく働いてこられたなと思います。

ただし、社会人として働いていた年月の中で納得のいかないことや我慢しなければならないことは多々あり、今まで書いてきたようにストレスやうつ状態となって出てきたわけですが、アスペルガー症候群と知った今は、当時とは違った気持ちで社会に出て働くことができるのだろうかという疑問も出てきました。

 

アスペ子は社会に出て働けるのか?

まだ小学生だった頃、近所の同級生の男の子のお母さんが、内職で封筒のノリ貼り(今で言うダイレクトメールの類)をしていました。

アスペ子はおばさんのやっている作業を見るのが楽しくて、同級生の子と遊びたいわけではないのに、時々遊びに行ってはおばさんの作業を見ていました。部屋にはダンボール箱がいくつもあり、封筒も山になっていました。

おばさんは「こんなにやっても1枚○円なのよ」と言っていました。いくらくらいなのかはもう忘れてしまいましたが、まだ子供のアスペ子は「おばさんは楽しそうなことをしていていいなぁ、アスペ子のお母さんもやればいいのに」と思いました。

当時は女性が働く場が少なく、今とは全く違ったようです。

アスペ子の母親は、父親の「子供が小さいうちは家にいなければいけない」という言いつけで家にいましたが、アスペ子が一人で運動クラブに行けるようになった頃から、銀行の内勤の(裏方で金銭を数えていた)パートをしていました。

母親は銀行の内勤を辞めてからも、家計を支えるためにパート場所は幾つか変わりましたが、60歳になるまではずっとパートで働いていました。

働いてばかりの母親を見てアスペ子は「どうしてそんなに働くのかな?」という疑問しかありませんでしたが、今思うと、兄の大学費用やアスペ子の運動クラブ代や、生活費、貯蓄など、必要なことがあったから働かなくてはいけなかったのだと思います。

働いてばかりの母親を見て育ったせいか、アスペ子の体調が良くなったせいか、アスペ子も内職をしてみようかなと思い、ネットで検索してみました。

家でやる仕事だったら、しかも単調で集中できる仕事だったらアスペ子もやれると考えたのです。

しかし検索してわかったことは、まず第一に車がないとできない、第二に内職斡旋はアスペ子の市、県、ハローワークではやっていないということでした。(宅配でやりとりする内職もありましたが、なんとなく怪しい感じでした)

我が家は以前は車を持っていたのですが、いろいろ事情があって売ってしまいました。もし仮に車があったとしても、今のアスペ子には車の運転は絶対にできません。

アスペ子はとても落胆しました。

「アスペ子が小学生の頃だったらきっと内職はたくさんあっただろうな、時代が変わったのかな・・・」

せっかく気持ちが外に向いたのに心が沈む一方でした。

 

社会に出るということは茨の道なのか?

よくネットや本などに「アスペルガー症候群の人が働くためには周囲の理解が必要です」と目にしますが、アスペ子はこの言葉にいつも違和感を覚えます。

例えば、会社に勤めているAさんが、会社勤めを始めて数年後にアスペルガー症候群だと知った場合、会社がAさんに対して理解してくれるかどうか、協力してくれるかどうか、という点が問題になると思います。

ネットや本などでは良い上司、良い会社に恵まれてAさんは働き続けています。

でもこのような事例は、読み手にわかりやすく書いた事例であって、多くのアスペルガー症候群の人がAさんと同じかといったら、決してそうではないとアスペ子は思います。

なぜならば、アスペ子は親友にさえ「発達障害なんだ」とメールで話しましたが、「アスペルガー症候群なんだ」とは言っていません。

どうしてかというと、一つは、アスペルガー症候群というものがどんなものかを相手は理解できないでしょうし、説明をするにはコミュニケーションのキャッチボールのできないアスペ子には難しいことだからです。

もう一つは、なんとなく親友に知られたくないというか、話したいとまだ思えない気持ちがアスペ子の中にあるからです。

親友に対してもアスペルガー症候群と話せないアスペ子が、仮にAさんであったとしたら・・・会社には話せません。

しかも同僚に話すなんてもってのほか。怖い、恐怖、不安など、アスペルガー症候群の二次障害が大爆発です。

ちなみに、アスペ子の家族=主人と義妹(別居)はアスペ子がアスペルガー症候群と知っていますが、他の家族や親戚は知りませんし、話す気持ちもありません。

それはなぜかというと、話したところで何もない、何も変わらないからです。

 

それでも社会に出る一歩を持ちたい

では、アスペルガー症候群の人は一旦社会から遠ざかったら、もう社会で働くことはできないのでしょうか?

正直、アスペ子にはわかりません。支援する機関や団体が各都道府県にあるようなので、相談なりすれば可能かと思いますが、自分の足で支援の場所へ一歩を踏み出すことはとても大変な一歩です。

何か妙案があればいいのですが、何も思いつかないアスペ子はやっぱりアスペルガー症候群なのでしょう。

以前にも書きましたが、コミュニケーションのキャッチボールができるように、デイケア・グループで同じ障害の人たちと話し合う場を経験して、ステップを踏んで、次のステップへと歩むことが適作なのでしょうか。

特に焦っているわけではないのですが、まだまだ時間のかかるアスペ子です。

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発達障害と仕事

Posted by アスペ子