うつ病と公的制度

うつ病に対しての考え方も、時代と共に変化してきました。

私もアスペルガー症候群の二次障害のため、心療内科でうつ病の治療をしています。

通院を始めて約4年が経ちましたが、4年前に比べて病状がとても安定してきました。

それも、心療内科の先生の診断や処方薬、主人のサポートがあったからです。

うつ病で働けなくなった時の助け舟

以前のブログ記事にも書きましたが、一言にうつ病と言っても奥が深く、気分の落ち込みや、やる気が起きないなど、心の不調のことを言います。

うつ病を見分ける1つのポイントは「どのくらい長く抑うつ状態が続いているのか」ということで、ちょっとした気分の落ち込みならば2〜3日もすれば回復もしますし、ちょっとした気晴らしをすれば憂うつな気分も晴れる時もあります。

しかし、うつ病では憂うつな気分が2週間以上も続き、何をやっても気持ちが晴れることはありません。

このような状態で社会に出て働くということは、とても辛いことです。

少し前にこんな記事を見つけました。

ここに書かれていることは、うつ病の治療の基盤となるのは、医師の診察、服薬、そして休養。

うつ病の治療はゆっくりと改善するケースが多く、通院や服薬などの出費が長期間続く可能性が高い。

そのため治療中は働く時間を短くしたり、休業や休職を余儀なくされたりすることもあり、収入は減る可能性がある。

そのような時には「自立支援医療」を利用しようということがわかりやすく書かれていました。

 

この「自立支援医療」とは、精神科の通院にかかる治療費が軽減される制度です。

対象となる精神疾患は「うつ病」の他にも「統合失調症」「薬物などによる依存症」「パニック障害などの不安障害」「知的障害」「発達障害」「認知症」「てんかん」などがあります。

精神科の他にも、視聴覚障害や身体障害者手帳が交付されている肢体不自由なども対象となります)

ちなみに私もこの「自立支援医療」を利用しています。

メリットは「病院で支払う診療代や薬代は原則3割負担ですが、自立支援医療が適用されれば自己負担が1割になる」ということです。

収入が減ってさらにうつ状態が悪化してしまうケースかあるかもしれません。しかし、この「自立支援医療」を利用することによって、精神的に楽になることができると思います。

 

自立支援医療は、誰でもどの病院でも利用できるわけではない

自立支援医療は、いくつかの注意点があります。

  • 主治医が「精神科医療を長期継続する必要がある」と判断する必要がある
  • 入院の費用や、健康保険適用外の治療は対象外
  • すべての病院で利用できるわけではなく「指定自立支援医療機関」に指定された医療機関でのみで利用できる
  • 収入が一定以上ある人は、適用されない場合がある(ただし医師が「重度かつ継続」に該当すると診断すれば、収入が一定以上あっても適用される)
  • 有効期間は1年間(引き続き利用する場合は失効の3カ月前から更新の手続き必要)

申請先は居住している市区町村です。

申請には所定の書類が必要となり、書類を受け取る際にくわしい条件などを窓口で相談することが大切です。

対象者と認められれば「自立支援医療受給者証」が発行され、受診する指定の医療機関と処方薬を受け取る指定の調剤薬局が決められます。

利用方法は、受診する指定の医療機関と処方薬を受け取る指定の調剤薬局に「自立支援医療受給者証」を提示します。

 

公的制度は他にもある

  • 治療費を助成する制度「心身障害者医療費助成制度」(都道府県や市町村が独自に行っているため、自治体によって対象となる障害の程度や助成の内容は大きく異なる)
  • 精神疾患によって日常生活を送ることが困難になった場合は「障害年金」が受け取れる可能性がある(障害年金を受け取るには年金を納めている必要がある(免除でも可))
  • 仕事が原因でうつ病などの精神疾患にかかり労災認定を受けた場合は「療養補償給付」が受け取れ、自己負担なしで治療が受けられる(労働環境が原因だと考えられる場合は申請先の労働基準監督署で相談)
  • 働くことができないときは「休業補償給付」として平均給与の80%程度を受給できる(労働環境が原因だと考えられる場合は申請先の労働基準監督署で相談)

このように、様々な公的制度がありますが、悲しいかな大々的に公的制度は取りざたされません。

自分で探すしか方法がないのが現状ではないでしょうか?

 

まとめのようなもの

私の場合は、うつ病の治療に時間がかかっているため、市役所の方から「自立支援医療を受けてほしい」と言われました。

しかし、その時は主人も私も治療で手一杯だったので「自立支援医療」のことなど知る由もありませんでした。

ですので、医療費が家計を圧迫し、精神的にもうつ状態を悪化させていました。

今思うと、うつ状態になっている時に「自立支援医療」という助け舟を探すことなんてできるはずがありません。自分のうつ状態に苦しんでいたのですから・・・

その後「自立支援医療」を受けるようになってから、主人も私も精神的に少し楽になりました。

 

もし、少しでも心に余裕があるようでしたら、今回の記事が何かしらの形で「いざ」という時に役立ってくれればと思います。

 

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