災害時にどうすれば良いのか・2

災害時にどうすれば良いのか・1では、とても長くなってしまいましたが、基本的な準備などを書いてみました。

今回は具体的にどのようなことをすれば良いかを書ければと思います。「明日は我が身」ということを念頭に、アスペ子なりに考えながら書きたいと思います。

 

災害時の具体例など

もし、ボランティア活動などで広汎性発達障害児・者の人に対応する場合はいろいろな注意が必要です。また、家族も知っていると咄嗟の時に周りの人やボランティア活動の人たちに伝える心構えもできます。

以下はその例としていつくかあげてみました。

避難所での対応

広汎性発達障害のある人への対応には、コツが必要です。だから、家族など本人の状態をよくわかっている人が近くにいる場合は、必ずかかわり方を確認する。

対応例1

「必要な物品(薬、食品、筆記用具、玩具など)はありますか?」

対応例2

「特に配慮すること(落ちつける場所、話しかけ方など)はありますか?」

広汎性発達障害のある人は、日常生活の変化が想像以上に苦手な場合が多いので、不安になって奇妙な行動をしたり、働きかけに強い抵抗を示すこともあります。

だから、行動してほしいことの具体的な指示、時間を過ごせるものの提供、スケジュールや場所の変更等を具体的に伝える。

対応例3

「このシート(場所)に座ってください」(×:そっちへ行っては駄目)

対応例4

筆記具と紙、パズル、図鑑、ゲーム等の提供(×:何もしないで待たせる)

対応例5

「〇〇(予定)はありません。●●をします」(×:黙って強引に手を引く)

対応例6

「〇〇は●●(場所)にあります」(×:「ここにはない」とだけ言う)

広汎性発達障害のある人は、感覚の刺激に想像以上に過敏であったり鈍感である場合が多いので、命にかかわるような指示でも聞きとれなかったり、大勢の人がいる環境にいることが苦痛で避難所の中にいられなかったりします。

また治療が必要なのに平気な顔をしていることもあります。だから、説明の仕方や居場所の配慮、健康状態のチェックには一工夫をする必要があります。

対応例7

文字や絵、実物を使って目に見える形での説明や、簡潔・穏やかな声での話しかけ

対応例8

部屋の角や別室、テントの使用など、個別空間の保証をしてあげる

対応例9

怪我などしていないか、本人の言葉だけでなく身体状況を一通りよく見る


広汎性発達障害のある人が、地盤のゆるいところなど危険なところに行ってしまったり、病人の医療機器を触ってしまう場合

対応例1

他に注意や関心が向く興味のある遊びや手伝いに誘う、行ってはいけないところ や触ってはいけない物がはっきりとわかるように「×」などの印をあらかじめ付ける、などの工夫を実際に提案してくれる人がいると、大きな騒ぎにならない

広汎性発達障害のある人が、水や食料、毛布などの配給時にずっと待っていられないで、騒いでしまう場合

対応例2

家族の代わりに広汎性発達障害の人の相手をしたり、広汎性発達障害の特性を家族と一緒に周囲の人たちに説明すると、家族は大変助かる

 

自宅での対応

学校や職場などの休み、停電、テレビ番組の変更など、当面は見通しが立たないことが多くなります。

そのような場合でも、安定した生活リズムで過ごせるように、当面の新しい日課の提案や、時間を過ごせるものを用意する等の工夫が必要です。

被災状況のテレビ報道等を確認することも必要ですが、特に子どもの場合には、他人に起こったことでも自分のことのように感じてしまって、想像以上の恐怖体験となってしまう可能性があることも、海外の調査で指摘されています。

子どもの目に触れる時間帯には、別のことで時間を過ごせるような工夫をすることも必要です。

余震が続いたり、家族の不安な様子を見て、こだわり行動や不眠が続くという子どもがいた場合や、配給や買い物、役所や銀行などの手続きに行けずに困ることもあります。

対応例3

家族の代わりに広汎性発達障害のある子どもの相手をしたり、メンタルヘルスの相談などの利用について情報提供を行って、家族の負担を軽減してあげることができます。

災害前は自分一人でできていたことも、家族に甘えることが増えて自分でしなくなるということもあります。

対応例4

子どもが自分一人でやるように励ますのか、一時期のことだから甘えることを良しとするのかといった相談を個々に聞いてあげることで、家族を安心させることができます。

 

心得ておくべきこと

広汎性発達障害のある人の特性は一人ひとり異なります。普段の支援方法と大きく異なると、関わったことがかえって混乱を招くことがあります。本人や家族、本人の様子をよく知る人にできるだけ確認しましょう。

実際に関わって、気になった点や気づいた点については、避難所や訪問の際の担当者に必ず情報を伝え、申し送りをしましょう。一貫したサポートを受けられることで、広汎性発達障害のある人やその家族も安心できますし、災害時のような支援が必要でなくなった後の生活の安定にもつながります。

 

アスペ子の場合

アスペ子は大きな災害に遭遇したことがありません。東日本大震災の情報も、電気がストップしてしまったので、ラジオで聴いていました。電気が開通して、インターネットでいろいろな情報が入ってきて、画像や動画を見た時は同じ日本でこんなに大きな災害が起こっていたんだと、とても衝撃的でした。

その時はまだアスペルガー症候群と知らなかった時でしたが、あの時のアスペ子を思い出すと、ただ漠然と画像や動画を見ていた状態でした。喜怒哀楽がないというアスペルガー症候群の特徴が出ていたアスペ子でした。

今回、災害について書きながらいろいろと考え込んでしまいました。もし大きな地震が来たら、アスペ子はその場から一歩も動けないでしょう。(東日本大震災の時もそうでした)そのあとは・・何も機転が利かず、パニックになる可能性があります。叫んでしまうかもしれません。

日頃から避難訓練など地域でやっていますが、家の中でも災害を想定して、実際にできるかできないかはわかりませんが、主人とよく話し合って、どうすればアスペ子宅にとって最善なのかを模索していきたいと痛感しました。

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発達障害とその支援

Posted by アスペ子