身近な人と支え合うこととは・1

広汎性発達障害(自閉症スペクトラムなど)の場合、身近な人への相談することが大切なこととなります。特に家族や友人、知人、もしくは直接医師に相談するのも良いでしょう。

また、広汎性発達障害を持つ人の家族も、身近な人への相談が非常に心の大きな支えとなります。家族だけでどうにかしようと思ってもできないことはたくさんあるのが現状です。

今回は治療や家族へのサポートとして、何があるかをアスペ子なりにまとめてみました。

 

身近な人たちに相談することも大切

健常者の人でも、日々の生活の中でいろいろなストレスに囲まれています。落ち込んだり、イライラすることもあるでしょう。一人で解決するのが難しいことに出会うこともあるでしょう。

特に障害を持つ人は、日々の生活や社会生活などで悩みが多くなることが予想されます。

そんな時、身近に相談できる家族や友人がいることはとても大切です。親しい人、身近な人に困っていることを話すだけでも、自分の状況を整理できたり、気持ちが楽になったりします。

また、会社には産業医という医師がいる場合もあります。調子が変だなと思った時は、すぐに相談してみましょう。そしてアドバイスを受けても、まだ辛い症状が長びく時や、日常生活に支障が出ている時には、専門機関に相談することが大切です。

(障害者の方の治療や生活を支えていくことは、家族にとっても一大事です。力になりたいと思う一方で、いつも頑張って張り詰めていたり、どうしてよいか分からなくなったり、疲れたり、将来の不安に悩むこともあるものです。そばにいる家族が、より安らかで幸せな生活を続けられるためにも、相談できるところや支援のための仕組みを利用しましょう)

 

家族・周囲の人の注意点

近しい人が病気になったら、誰もが心配します。きちんと治療をうけて、早く治るようにと心から願うことと思います。

ところが心の病気になると「きちんと治療をうけて」という部分があいまいになってしまいます。

「こころの病気は気の持ちようで治る」

「こころが弱いからそんな病気になる」

「家族が精神科に通ったら恥ずかしい」

「見た目が何も変わっていないのに障害があるはずがない」

「生活を共にしていても障害など感じたことはない」

などの思いや世間体が生まれるのです。

それは「心の病気」への理解が十分でないためともいえます。

「心の病気」は体の病気と同じように、専門知識のある医師や医療関係者による治療を必要とします。病巣が目に見えないからといって、存在しないものではないのです。

しかし、この人は心の病気かな?と思ってすぐに精神科に連れて行くのは乱暴な話です。どんなに親身に思ってしたことでも、そんなことをされた当事者本人は自分を突然精神科に連れて行った家族や周りの人を二度と信じなくなってしまいます。当事者本人たちは皆、不安や恐怖に悩んでいます。

そして、その気持ちが理解されないと感じて、いっそう辛い気持ちをつのらせていきます。

周りにいる人はまず、その当事者の心の思いを時間をかけてジックリと聞いてあげてください。その時、話のつじつまが合わなくても、変な思いこみをしていても、否定するようなことは言わないようにしましょう。相手の目をみてうなずいて聞くだけでいいのです。それだけで、当事者本人の気持ちはとても落ち着きます。

家族や友人ができる最良の支援は、この「話を聞く」ことだといえます。そうして本人が落ち着いたところで、精神科・心療内科などの専門施設の受診を考えます。(もし当事者本人にこうした専門施設に対する抵抗があるようであれば、普段から受診している家庭医的な医師や地元の保健所などに相談し、第3者の立場から専門施設への受診を提案してもらうのもひとつの手です)

家族や周りの人が注意することは、家族や近しい人が心の病気になると、

「この人の心を追いつめたのは私だ」

「自分の遺伝のせいではないか」

などの思いにとらわれがちになり、暗く沈み込みがちになります。

特に当事者本人の近くにいて、心から心配している人ほどこういう思いが強くなります。その思いは当事者本人の回復にマイナスになっても、プラスになることはありません。

当事者本人と寄り添って治療をすすめていくためには、そうした思いの中に立ち止まらず、前向きに、落ち着いて行動することが必要です。

また、心の病気に限らず、病人の看病・介護はストレスの多いものです。

すぐに回復する病気ならば、周りの人も気力を保って駆け抜けることができますが、心の病気の場合、回復に時間がかかったり回復が期待しにくい場合もあります。そうした患者さんの近くにいて支え続けることは、その人を思う気持ちが強いほど辛いものになっていきます。(カサンドラ症候群など)

そうした時に息抜きができるようにするためにも、そして当事者本人との関係を良好に保ち続けるためにも、ぜひ、1人ですべてを背負い込もうとしないでどこかで息抜きができる体制を作っておくことも必要です。

家族や友人で分担できるのならば何人かで分担する、そのような家族や近しい人が他にいない場合は支援サービスなどの利用が可能か調べる、また同じ障害をもつ家族が集まる家族会に参加するなどの資料を集めましょう。「まだ必要ない」と思えるうちに息抜きの手段を見つけておくことも大切です。

自立支援医療制度や障害年金などの資金面の情報も、はじめにきちんと調べておくと良いでしょう。こうした情報は、各市町村、自治体、日本国民年金等で相談できますし、担当医やソーシャルワーカー、また患者会・家族会など、インターネットなどでも得ることができます。

気力がたっぷりあるうちに、できるだけたくさんの情報を集めて、いざとなったらそれらを精一杯活用できるようにしておきましょう。(その2へ続く)

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発達障害とその支援

Posted by アスペ子