本を読んだ感想

先日、主人が「大人の発達障害・アスペルガー症候群、ADHD、自閉症が楽になる本」という単行本を購入してくれました。一気に読めなかったので、章ごとにゆっくり読んでいきました。

内容は各々の特徴を持った障害者の事例、特徴、そして支援の仕方などが書かれていました。その中でアスペ子の目に止まったことが「周囲が対応するための5つのエッセンス」という言葉でした。

アスペ子は「周囲が対応する?してくれるの?家族以外の人が?」など、頭の中で疑問がグルグルと回ってしまいました。

 

「大人の発達障害・アスペルガー症候群、ADHD、自閉症が楽になる本」

本の紹介をすると、この本は集英社文庫から出ていて、著者は備瀬哲弘さんという方。吉祥寺クローバークリニックの院長をしているそうです。

最初に書いた「周囲が対応するための5つのエッセンス」ですが、

  • 3つの目のつけどころを持って、PDDの特徴として理解する
  • 苦手なところは、本人の責任ではないことを前提に考える
  • 良いところ、長所を見つける。PDDの特徴のために起こる苦手な面は過度に避難しない
  • 本人も、自分の問題点を自覚する
  • できれば、一つひとつの具体的な対応法は本人と話し合って決める

 

参考:PDDの3つの目のつけどころ

社会性はあるか?

他人とうまく付き合えるかどうか。場の空気や間を文脈に沿って理解し、他者とコミュニケーションが取れるかどうか。

意思疎通は出来るか?

言葉や表情、身振りを使って他人と意思疎通をはかれるかどうか。

想像力のズレや強いこだわりはあるか?

状況に応じて他人の考えや気持ちを推し量ることにズレが生じやすい傾向にないか。その結果、柔軟な行動が取れず、物事に必要以上にこだわる傾向にないか。

つまり、ローナ・ウィングという医師が唱えた「三つ組の障害」のことを指しています。

  • 社会的相互交渉の障害
  • コミュニケーションの障害
  • 想像力の障害とその結果としてもたらされる常同・反復的行動パターン

アスペ子は、この「周囲が対応するための5つのエッセンス」の中で、重要だなと感じたのは「本人も自分の問題点を自覚する」という部分です。

健常者の中でも、真っ直ぐに生きている人は極僅かで、欠点のない人は皆無に近いのではないでしょうか?その欠点を長所にして生かしたり、欠点のまま崩れてしまったりしているのが世の中だと思います。

これはアスペルガー症候群の人にも言えることで「どうせ自分はアスペルガー症候群だから」と欠点として悲観的に捉えるのと、「自分はアスペルガー症候群だけど、○○してみよう」と前向きに、積極的に捉えるのとでは、その先の道は全く別々のものになってしまうのではないかと感じました。

こう思うアスペ子は、多分、人を頼った生き方をしてこなかったからだと思います。言い換えると、人が助けてくれたことさえわからないアスペルガー症候群なアスペ子だったからだと思います。

自分のことを知るということは、簡単なようでとても難しいことです。特にアスペ子の場合、相手の気持ちがわからないというアスペルガー症候群の特徴、いわゆる客観的にものを見ること、考えることができなかったので、結婚当初、相当苦しみました。

「なぜ主人は何も言わないのかな? なぜ主人は笑わないのかな? なんでだろう? なんでだろう?」その繰り返しでした。毎日がアスペ子の大爆発の連続でした。(余談ですが、もし仮に、今のアスペ子が結婚当初のアスペ子だったとしたら・・・多少はうまく生活できていたかもしれないなぁと思います。仮にですが)

では、アスペルガー症候群の人たちはどこで相談や診察ができるかといったら、著者曰く「現状では大人の発達障害を診察し対応できる精神科医は多くありません。現在の精神科医療の大きな課題の一つです」と言っています。

しかし「近年、発達障害は精神科医療の現場において注目度の高い分野の一つです。その人の発達歴を丁寧に診ていく傾向は次第に高まってきています。学会発表や学術誌への報告でも「発達障害」の文字を目にする機会は、年々、着実に増加してきています」と、まだまだ謎の多い分野の発達障害が、確実に医療現場では研究がなされているということがわかります。

大人の発達障害は、児童精神医学の現場における治療的教育(療育)のように、効果の高い標準化された治療(対応)はされていないのが実情のようで、発達障害に興味を持っている精神科医が試行錯誤しつつ対応を行っているところがあるそうです。

余談ですが、以前、「大人の発達障害の専門病院」にも書きましたが補足として、もし、かかりつけの医療機関がない場合などは、手間はかかりますが、受診を検討している病院や診療所に電話などで一度「大人の発達障害について診察できるか」ということを問い合わせ、確認することが一番だと思います。(アスペ子の心療内科の先生は、当初から「大人の発達障害の診断はできないので探してみるから、行く時は紹介状を書きますね」と言ってくれていました)

 

いろいろな人がいるんだなぁ・・・

アスペ子は、この本を読んでみて、同じ障害を持った人でも様々な人がいるのだなと、正直初めて感じました。

というのも、アスペ子は同じ障害を持った人と会ったこともないし、話したこともないので、事例だけですが読んでみて、こんなに障害の特徴が出ていても社会に出て働いているんだな、周りの人がサポートしているんだなと驚きました。(社会に出て働いている人は、きっと一人でどうにかしてでも外に出られる人だと思うので、アスペ子とは違った障害の特徴がある人のようでした)

あと気になったのは、社会に出て働いているアスペルガー症候群の人は、自分がアスペルガー症候群と気づかず、何か周りと違うと感じたり、周りがこの人何か違うと感じたりしている場合が多いということです。

これは、アスペ子が結婚前に働いていた時のことを思い返すとよくわかります。アスペ子は「こう」思うのに、なぜ職場の人たちは「そう」思うのかな?という場面が多々ありました。

この時の職場の人たちはアスペ子に対して「当たり障りのない(無視に近い)態度」をとっていました。もしこの時にアスペ子自身がアスペルガー症候群と知っていたら、また、周囲が「なんか変な人、ちょっと変な人」で終わらせないでいたら、何か変わっていたのではないかなと思います。(でももう、20数年前の話なのでアスペ子は「変な人、変わった人」のままでいいかな)

生きていくためには、障害があろうがなかろうが働かなければいけません。

本を読んでみて、いつになるかはわかりませんが、何かを探してみたい気分になったアスペ子です。

発達障害とその支援

Posted by アスペ子