引越し〜その2〜

2回目の引越しは敷金礼金なし、家賃1ヶ月無料という物件。ちょっと小高い場所にあるため山の中腹という感じでした。

引越しは荷物がたくさん詰め込める車だったので、主人とアスペ子だけで何往復もして済ませました。

季節は10月末。もう肌寒くなってきていました。でも新しい住まいは日当たり良好の角部屋だったので、日中は暖かでした。

アスペ子はとても気に入りました。こんな自然の中の環境だったらなんでも頑張れそうだなと思いました。主人も集中してライター業の仕事に取り組めそうでした。

 

早速パートで働くぞ!・・・

アスペ子は腰を落ち着けてしまわないうちに働く場所を探しました。年齢的に無理が効かないだろうからと、大手の運動クラブではなく、小さな山間の運動クラブに面接に行きました。

そこは求人難で困っていたらしく、即採用となりました。施設内を見せてくれたのですが、小綺麗で木のぬくもりもあって、アスペ子でもやっていけそうだなと思いました。

何よりも、面接担当の上司の他に同僚が女性一人というところが気に入りました。コミュニケーションをあまり取らなくても良い、仕事に集中すれば良い、車通勤になるので飲み会等があっても断れるなど、アスペ子にとってはやりやすい環境に感じました。

早速、サブから始めて、約半月後にはメインで指導することになりましたが、ここで最初の問題がありました。

まずマニュアルがないので、メインの女性のやっていることを覚え、練習が終わった後に紙に書いて覚えるの繰り返しでした。

次の問題は、運動クラブでの指導だけが仕事ではなかったということです。受付をしたり、仕事の後に掃除をしたり、「聞いてないよ!」という仕事がたくさんありました。

特に受付の仕事は大変でした。子どもや保護者と会話をしながらレジを打ったり、その後すぐに指導に入るというハードなスケジュール。予習も何もありません。アスペ子にとって余裕のない突発的な出来事はストレスです。でもやらなきゃ、これしかない、といつも思いながらやっていました。

やはりここでも子どもの名前を覚えるのに相当苦労しました。

幼児から小学2年性くらいを担当していたのですが、目を離すと遊びまわるし、名前を呼ぶのにも覚えていないし、指導に集中しようと思っても子どもが話しかけてくるし、マルチなことができないアスペ子は毎日、目と頭がグルグルと回っていました。

アスペ子の時代にはなかったクリスマス会があった時などは、出し物をしなければいけなかったのですが、アスペ子は大勢の人前で何かをするということがとても苦手だったので、同僚の女性コーチに頼んでサブに回してもらいました。それでも舞台に立った時には目眩がしました。

 

ストレスの連続でついにとうとう・・・

年が明けて1ヶ月くらいした時からアスペ子は普通にしていられなくなりました。

うつ状態やイライラ、パニックなどが出始めて、またしても主人に当たり散らしてしまったのです。

主人はこれ以上アスペ子に働かせられないと思い、運動クラブの上司に電話をして、アスペ子の状態が悪いので辞めさせて欲しいと言い、アスペ子の荷物を取りに行ってくれました。約3ヶ月しか働くことができませんでした。

それからのアスペ子は家でボーッとしていたり、家事をやったりして過ごしました。

主人はライターの仕事を続け、一生懸命家計を支えてくれました。この頃、大きな病院の精神科に行ったのですが、表面上の診察だけで薬もアスペ子に合っているのかどうかもわからないものだったので、一度しか行きませんでした。

そんな日々の中で事件が起こりました。住んでいたアパートは2階建ての1階部分でした。2階には父親らしき人と母親らしき人と子どもが二人いました。

二人の子どものうち、上の男の子が異常に暴れる子どもでした。アスペ子は子どもだから仕方ないとは思っていたのですが、だんだんとそれが騒音になっていき、ついにはちょっとした物音にまで敏感に感じ取って、アスペ子の状態が最悪になり、鬼の形相になるようになってしまいました。

主人は出かけることが多かったので暴れる音がよくわからなかったようですが、たまたま家にいる時に上の子どもがドンドンし始めたので、やんわりと「もう少し静かにしてください」と言いに言ってくれました。アスペ子はもうこれで安心だと思っていたら・・・

数日後、またしても夜にドンドン音が響き渡りました。主人が再度、言いに行ったら、その奥さんは何を思ったのか警察を呼びました。こちらが被害者なのにどういうことなの? アスペ子は訳がわからなくてパニックになってしまいました。

結局、警察の人が間に入ってその日は静かな夜になりました。

翌日、主人が不動産屋に電話をかけて、昨夜の事の次第を話しました。騒音問題は賃貸物件ではありがちなのでしょうが、特にアスペ子にとってはただの騒音と違うのでパニックやうつ状態を普通に戻すには相当な時間が必要でした。

主人もその辺はよくわかっていたので、今後、こういうことはまたあるだろうということと、ちょうどアパートの更新月が迫っていたのとで、引越しをすることにしました。

3回目の引越しです。

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発達障害と結婚

Posted by アスペ子