アスペルガー症候群の二次障害と強迫性障害

アスペルガー症候群の二次障害の特徴に「こだわり」がありますが、このこだわりが強くなると強迫性障害に発展してしまうことがあります。

強迫性障害になると耐え難い嫌な考えやイメージが浮かび、強い不安や恐怖を引き起こします(強迫観念)。

そしてその強迫観念を取り除こうとして、繰り返し特定の行為をします(強迫行為)。この強迫性障害は「不安障害」の一つとして位置付けられています。

強迫性障害は、強迫観念に基づく強迫行為が繰り返し出るために、日常生活や社会生活が非常に困難になります。

 

強迫観念

繰り返し浮かんでくる非合理的な考え、イメージ、言葉、衝動などで、強い不安や恐怖を引き起こします。「〜したらどうしよう」「〜なのではないか」といった考えが頭から離れません。

  • 不潔恐怖(必要以上に汚れを気にする、手が菌に汚染されていると感じる)
  • 確認強迫(鍵を閉めたかどうか不安になる)
  • ホームから電車に飛び込んでしまうのではないかなど、自分を傷つけてしまうのではないかという不安
  • 自分の手が勝手に動いて人を叩いてしまうのではないかという不安
  • 会話の中で相手に何か悪いことを言ったのではないかという不安
  • 尿や便に関する過剰な心配
  • 本が50音順に並んでいないと気が済まない

 

強迫行為

強迫観念による不安や苦痛を一時的に和らげようとして起こす、無意味だとわかっていてもやらないと気が済まない反復的な行為のことです。

強迫行為は本人に一時の安らぎを与えますが、それは長続きしません。またすぐに強迫観念が浮かび、強迫行為を行ってしまいます。

誰でも「げんをかつぐ」意味で何かしらの行為をすることはあるでしょうが、一日に何度も繰り返さないと気が済まないのが強迫行為です。

  • 洗浄強迫(何度も手を洗う)
  • 戸締りを何度も確認する
  • 強迫観念を打ち消す為に、それを打ち消す言葉を繰り返しつぶやく
  • 数字の羅列を見ると数え上げなければ気が済まない
  • 儀式的行為(体の一部を決まった回数だけ洗うなど正確なパターンを繰り返す)
  • 異常な整頓癖、収集癖
  • 思ったことはすべて質問しないと気が済まない
  • 頭の中で呪文を唱える

 

強迫性障害

強迫性障害は、ある考えが頭から離れなくなって、ある行動を繰り返さないと気が済まなくなる心の病気です。

中には自分の性格や癖なのではないかと思って病気に気づかず、重症化していく例もあるそうです。

  • 自動販売機に素手で触れることができない
  • 道にあるマンホールを避けて通る
  • ドアに触れられない
  • 自宅に帰るとすぐに鞄を入念にチェックする
  • 配偶者が帰宅したらすぐに風呂に入ってもらわないと気が済まない

※強迫性障害と潔癖性との違い

  • 潔癖性→日常生活に影響は出ない
  • 強迫性障害→手を洗うのをやめられなくて学校や会社に行けなくなるなど、日常生活に困難になる

 

アスペ子の場合

アスペ子は、強迫性障害に身に覚えがあります。

今は時間が解決してくれたというか、アスペ子特有の忘れっぽさや薬や主人のおかげでほとんど気にならなくなりました。

以前は、社会人の時に不倫をしていた人が突然やってくるのではないかと何度も窓の鍵をチェックしたり、(結婚当初ハムスターを飼っていたことがあったのですが)ハムスターを踏んで殺してしまうのではないかという不安があったり、主人が車で仕事に出ると事故に巻き込まれないかと不安になって何度も携帯をチェックしたり等々していました。

今、当時のアスペ子を思うと、アスペ子の心配性(チキンな心臓)が出ていただけだと思っていたのですが、はっきりとは断言できませんがアスペルガー症候群の二次障害が出ていた可能性があります。

早めに受診、周りの人が気づくように、とよく目にしますが、そんなことを言われても・・・と思うアスペ子ですが、まさか日常の心配事が二次障害だったなんてわかりませんでした。

変な状態が続いてからやっと気づく事の方が多いと思います。その時には時が経ち過ぎていたり、初期だったり、人それぞれですが、アスペ子の場合は時すでに遅しでした。

だからと言って、今、悲観はしていません。

過去のわからなかった事が少しずつ解き明かされて、理由がわかってくると、肩の荷が下りたような気がします。

「そうだったのか、本当にハムスターを殺したかったわけじゃなかったんだ」

とホッとしているアスペ子です。

スポンサーリンク

その他の障害と悩み

Posted by アスペ子