アスペルガー症候群と遺伝と両親

アスペ子の両親は昭和初期の生まれです。第二次世界対戦の経験者です。

父親はもうすでに亡くなっていますが、母親は健在です。アスペ子の実家でアスペ子の兄と二人で暮らしています。

なんとなくアスペ子の喉元に引っかかっていたアスペ子の両親のことを書かずにいられなかったので、今回は「アスペ子の生い立ち」を少しだけ掘り下げて書いてみたいと思います。

 

アスペ子の家族

両親は戦後の時代にしては珍しく、恋愛結婚でした。二人とも山が好きで、山歩きで知り合ったそうです。その頃の写真を見せてもらったことがありますが、今とは別人の朗らかな良い顔をした両親が写っていました。

父親は6人兄弟の次男で、農業と養蚕をしている家に生まれました。戦中、長男の方が徴兵されてもう戻らないだろうと思われ、父親が家業を継ぐことになったそうです。戦後、幸いにも長男の方が戻ってこられ、家業を継ぎました。

そうなると父親は宙ぶらりんです。多分、この頃から性格がキツくなったのだと思います。相続はいらない、自分で家を建てるなどと、意地を張っていたようです。職業は養蚕や農業に関する指導員をしていたようです。

母親は7人兄弟の3女で、農業をしている家に生まれました。戦中、二人の兄を亡くしたそうです。戦中は通信局で働き、戦後は実家に戻り、その後、四男の方と二人でアパート暮らしをしていたそうです。四男の方は学生で、母親は郵便局に勤めていました。

結婚後は、父親と母親は一軒家の賃貸住宅に住み、その後、土地を買って家を建てました。平屋の一戸建てです。アスペ子も新築に建て替える小学校4〜5年生まで住んでいました。

間取りはキッチン、居間、広い部屋、寝床の3Kでした。風呂は五右衛門風呂で、マキでお湯を沸かしていました。もちろんトイレは汲み取り式です。庭は少し広めで犬を飼っていました。アスペ子が生まれる前までは猫もいたそうです。

アスペ子には兄が一人いるのですが、兄とアスペ子の机は広い部屋に置いてありました。机を並べていても兄はアスペ子よりも8歳年上なので、共通することや物があまりなく、ただ並んでいたという感じです。兄はそこそこ勉強ができたのですが、アスペ子は勉強を教えてもらったことはありませんでした。なんとなく話しづらいというか、コミュニケーションがとれませんでした。

アスペ子の一番好きだった場所はキッチンです。ガスで炊くご飯はとても美味しかったのを覚えています。母親が鼻歌交じりにご飯を作ったり、包丁を使ったりするのを見ているのが大好きでした。

しかし、その頃に思っていたのは、母親は片付けができないのかな? ということでした。

狭いキッチンには洗濯機が置いてあったのですが、その他にも使わないものや食器や根野菜やいろいろな物があふれていました。

それと同じように狭い廊下にも衣類が山ほど積んでありました。父親が片付けろと言っても、母親は忙しくてやっていられないと言っては山積みにしていました。父親はその逆で、何事にもキチンキチンとしていないと気が済まない感じでした。

 

アスペ子の家族の中での存在

親戚の家に行ったりすると「アスペ子ちゃんはお父さんそっくりね」と、よく言われました。母親にもそう言われます。

アスペ子は父親が怖かったので、そう言われるのがとても嫌でした。多分、父親は何かしらの障害(アスペルガー症候群?)があったと思います。

このアスペ子が、今でも鮮明に覚えていることがあります。小学生の時の宿題で、自分史を作るというのがありました。

最初は生まれた時の母親の感想を書くことから始まります。

アスペ子は母親に「アスペ子が生まれた時にどう思った?」と聞きました。母親は「お兄ちゃんが死んじゃったから、欲しくて欲しくて産んだんだよ」と言いました。(兄とアスペ子の間には、病気で亡くなった兄が一人いました)アスペ子は思いました。

【じゃあ、亡くなったお兄ちゃんが今生きていたら、アスペ子は今ここにはいないっていうこと?いらなかったってこと?】

とアスペ子はとてもとてもショックでした。

でも今は、アスペルガー症候群らしい物の考え方だなと思えます。きっと母親にしてみれば、もう一人どうしても子供が欲しかったのだろうなと、それでアスペ子が生まれてとても嬉しかったと言いたかったのだろうなと思います。

ただ、やはり母親は、歳を取っても片付けられないのは変わりません。母親の行動や言動に関して発達障害らしいものがあるように思います。

アスペルガー症候群は遺伝性があると言われていますが、現在はまだよく原因がわかっていません。

以前は遺伝だからだと両親を憎む気持ちが多少はありましたが、今のアスペ子にはありません。

今、アスペ子は主人と家庭を築いています。どちらかというと実家は他人の家のような感覚になっています。アスペ子にとって今の生活を充実させることの方が大切なのです。

私の過去

Posted by アスペ子