アスペ子の早朝一人散歩

最近のアスペ子は、朝早く目覚めてしまっています。

薬もいつも通り、昼寝もせず、就寝もいつも通り、特に何も変化はないような気がしているのですが、日に日に起きる時間が早くなってしまって困っています。

主人に話したところ「体の波みたいなものじゃない?季節も変わり目だし」とのこと。確かに春になったと思ったら、雨や曇り、強風などで、静かな春爛漫とまではいかないこと、アスペ子の体に何か微妙な喧嘩をもたらしているのかもしれません。

初めは7時、次に6時30分、6時ときて、何と5時30分前に起きてしまいました。グッドミンがまだ効いている段階なのにもかかわらず目が覚めるとは・・アスペ子自身も「もっと寝たいのになぁ」とほとほと困りました。

二度寝もいいのですが、遅くとも7時30分には起きないといろいろ家の用事が済まないので、結局、二度寝はせずに起きてしまいます。

そしてアスペ子が思い出したことは、以前に主人が言っていたこと「早く起きたら、早朝散歩でもしてみれば?」という言葉でした。善は急げ?で、早速着替えて、まだ歩いたことがなかった、行ってみたかった場所に行ってみようと思い、家を出ました。

その場所とはアイスクリーム屋さんです。あまり知られていないのですが、主人と「いつか行ってみようね」と話したきり、もう2年が経とうとしています。家からアイスクリーム屋さんまで時間にしてどのくらいかかるのか、坂の勾配はどんな感じなのかを調べるために歩いてみました。

坂道はそんなに勾配はなく、すぐにアイスクリーム屋さんに到着しました。家から徒歩で15分くらい。まだ早朝なので開店はしていませんが、このくらいの場所にあるのだったら通ってもいいなぁなどと思い、早く暑くならないかなと思ったアスペ子でした。

しかもウグイスが大きな声で鳴いていて、とても風流でした。時々ガビチョウも鳴いたりして、アスペ子はこの場所がとても気に入りました。

さて、家を出てから約15分。このまま帰宅したらまだ6時です。主人が起きるまでにはまだまだ時間があるし、え〜い「アスペ子歩きでどんどん歩いてみよう!散歩は楽しいぞ!」と、アスペ子はアイスクリーム屋さんを通り過ぎて、どんどん前に進んでいきました。

左に曲がる道が出てきたら家に帰れるし、アスペ子にしては珍しく地図を見ないできたので、うろ覚えの地図と左に曲がる道、学校や病院を手掛かりに歩きました。

ちなみに家のテーブルの上には主人宛に「散歩に行ってきます。携帯を持って行きます」とメモ書きを書いておいたので、万が一、主人が早起きしても心配ないようにしておきました。

アスペ子の家は県境に近い場所にあるので、すぐに隣の県になりました。

ということは、山というか、坂道のオンパレードです。さすがのアスペ子も「アスペ子歩き」が鈍くなってきました。しかも右に曲がる道はたくさんあるのに対して、左に曲がる道は全く出てきません。アスペ子はちっとも焦ってはいなかったのですが、おかしいな?おかしいな?と首をかしげて歩いていました。

腕時計を見ると6時30分過ぎ。歩道がきちんと確保されているので歩きやすいのですが、平日なので出勤する車が結構走っています。こんな山の一本道をたくさん車が走るなんて、アスペ子にとっては騒々しいだけでした。アイスクリーム屋さんのところと違って、この辺りは山の中の都会なのかな?帰宅したら地図で確認してみようと思いました。

そろそろ7時になりそうになって、さすがにアスペ子も「8時までに帰宅できるかな?」と心配になってきました。が、恐怖とか、萎縮とか、マイナスな思考は全くなく、逆に「まだまだ!」といったプラス思考の方が強く出ていました。

そうこうしているうちに、やっと左に曲がる看板と道が見えてきました。看板には知らない土地の名が書かれていましたが、この場所を左に曲がらなければとんでもないことになりそうだったので、左に曲がりました。

するとすぐにまた看板と左に曲がる道が出てきて、看板には知っている地名が書かれていたので、アスペ子は「やったー!これで家に帰れるぞ」と、左に曲がって歩き始めました。

これでもうアスペ子がどこら辺にいるかがわかったので、安心して風景を見ながら歩きました。

行きの道とは違って、この道は鳥がまったく鳴かないかわりに車もほとんど走っていませんでした。通るのはバスくらいで、住宅が少ないのかもしれないなと思いました。

しばらく歩くと、大きな学校が見えてきて、ため池のような防火用水のような池が突然現れて、アヒルが寝ていました。なんだか寂しそうなアヒルだなぁと思いながら、ふと真横を向いたら今度は鴨の親子がいました。雄らしき鴨がアスペ子を威嚇しています。アスペ子はまさかすぐそばに鴨がいるとは思わなかったので「ごめんごめん」と足早に通り過ぎました。

と同時に地図では見たことがなかったコンビニがあってビックリ。その先には地図で確認したことのある違うコンビニが見えてきました。アスペ子は「やっとここまで来たよ〜」と、ホッとしました。でも帰宅時間が8時を回りそうです。急いで歩かないとと、アスペ子歩きを始めたと同時に携帯にメールが入りました。主人からです。

主人「どこ?」

アスペ子「もう家の近く。すぐ帰るよ」

アスペ子歩きで急いでも、20分弱はかかりそうなので、やはり8時帰宅は無理そうです。

にしても、主人が早起きするなんてどうしたのかな?最近ちょっと仕事に燃えているのかな?などと考えながら、アスペ子は帰路を急ぎました。

帰宅後、主人には、朝早く起きたので散歩に行ったこと、アイスクリーム屋さんのこと、左の道が出てくるのをひたすら待ちながら歩いたこと、鴨のこと、コンビニのことなどを話しました。

アスペ子が帰宅後に調べたら、歩いた距離は7.7km、時間は1時間40分でした。そのことも主人に話したら「まだ早朝だから良いけれど、一人で歩くには長すぎる距離だね。今日とか明日とかに疲労が出てしまうと俺も困っちゃうんだよ?それに何もなかったからよかったけど、迷子になったり、アスペ子は直進しかできないからどんどんまっすぐ行ってしまう可能性もある。これからは気をつけて散歩するんだよ?」と、とても心配していたようでした。

確かにアスペ子は、もしもっと時間があったら左に曲がらず、どんどんまっすぐ歩き続けていたような気がします。きがするのではなく、歩いてしまったでしょう。

そこがアスペルガー症候群からきているものだとはわかっていても、いざ歩き始めると、アスペルガー症候群のことがすっかり頭から抜け落ちてしまいます。

だから主人も心配するのでしょうし、まだ一人で長距離の散歩は無理だということがわかりました。

ただ・・アスペ子は・・「自分の知らないところ、世界」に行って、何かを感じてみたかったのです。車では通り過ぎて見落としてしまうことでも、歩いて進むことによって、体の五感を使って小さな発見ができたり、感じたりすることができます。

本来、アスペ子は自然の中に身を置くことが大好きです。人や車がざわついた都会の中では、息が苦しくなってしまいます。しかもざわついた中での生活では、人間が本来持っている五感が鈍ってしまいます。

余談ですが、我が家は一年中、どこかしらの窓を開けています。さすがに暴風雨や雪が降った時は窓を閉めますが、それでも窓の上についている小さな空気孔は開けています。

外の空気を家の中に入れる(流す)ことによって、家の中の空気が流れ、乱れた空気やたまったものを外に流してくれます。これは主人から教えてもらった方法で、結婚以来、ずっと続けています。

今回は、ちょっと歩き過ぎてしまいましたが、機会があればまた早朝散歩をします。今度はいつもの川沿いの道をのんびりと、鳥や魚や田植えの風景を見ながら楽しもうと思うアスペ子です。

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日記帳

Posted by アスペ子