初めてじゃないのにドキドキした

アスペ子は、料理をすることはそんなに嫌いな方ではありません。好きかと問われれば・・上げ膳据え膳が良い!と答えていまいますが、基本的なことは一通りはできると思っています。

しかし和食限定です。両親が昭和一桁生まれなので、洋風なものといえばカレーライス、中華といえば焼くだけの餃子、といったような家庭でしたので、アスペ子は、1年365日の大半は和食で育ってきました。

ですので、アスペ子自身が洋食や中華に慣れていないので、作るのも慣れていません。

新婚当初、一度は自分で作ってみたかった大好きな春巻きを作った時は、今でも主人に言われますが、あの春巻きは春巻きではありませんでした。

「極太の春雨の入った揚げ物」になってしまったのです。春巻きの皮に少しだけ具を乗せれば良いものを、アスペ子は「これでもか!」というくらい乗せて無理やり巻いて、揚げました。味は良かったのですが、ほとんど皮がパンクしてしまいました。しかも作った本数が大量で、主人とアスペ子で唸りながら食べました。

唸りながら食べたというと、コロッケもそうでした。アスペ子の家庭ではコロッケなどの揚げ物はすべて冷凍食品でしたので、一からコロッケを作るのも初めてのアスペ子でした。

なぜコロッケを作ろうと思ったかというと、それは主人の大好物だからです。だったらやっぱり「たくさん」作ろう!とアスペ子は考えてしまい、結果、家で一番大きなお皿に山盛りのコロッケが出来上がりました。

当時は、主人も大食漢でしたので「美味い美味い!」と言って、ソースを海にしてたくさん食べてくれました。もちろんアスペ子もコロッケは好きな部類なので、パクパク食べました。(ちなみにアスペ子はコロッケやメンチカツなど、とんかつ以外の揚げ物には何もかけないで食べます)

新婚時代が過ぎて、お互いに10歳くらい歳を重ねてから、また同じように大量のコロッケを作って食べました。

しかし・・主人があまり食べられなくなってしまっていました。アスペ子も頑張ったのですが、大量のコロッケはお皿に残ってしまいました。その時、二人して同時に「歳をとったねぇ」と苦笑いをした記憶があります。

ところが、いまだかつて、主人が大喜びで食べる食べ物があります。それはハンバーグです。新婚当初から「ハンバーグが大好き」「美味い美味い」「また作って」と主人が言うくらいですから、本当にハンバーグが好きなのです。

巷では、ファーストフード店や定食屋、ファミリーレストランなどがたくさんありますが、家で食べるハンバーグが一番好きらしいです。腰を落ち着けて、自分のペースでガッツリ食べられるのが利点なのかもしれません。

先日、主人の誕生日でした。アスペ子は「お小遣いがないからプレゼントは何も買えないけど・・」と言ったら、主人は速攻で「久しぶりにハンバーグが食べたい!」と言いました。アスペ子も久しく作って(食べて)いなかったので、主人の誕生日の日の夕食はハンバーグにすることにしました。

材料を揃えて、仕込んで、あとは焼くだけの段階になった時、アスペ子はとても緊張してしまいました。過去に何度も作ったことのあるハンバーグ。

でも、アスペ子が狂ってしまい、アスペルガー症候群と診断されてから初めて作るハンバーグ。しかも主人が大好きなハンバーグ。もうアスペ子の心臓は「ドキドキ」でした。上手に焼けるかな?ソースは好い加減に作れるかな?失敗したらどうしよう・・うつ状態とは違った緊張感でいっぱいになってしまいました。料理を作る時にこんなに緊張したのは初めてだったので、アスペ子の頭の中は戸惑いではち切れそうでした。

夕食の時間が近づいてきて、焼き始める時がきました。主人にはフライパンいっぱいの特大のハンバーグを1個。アスペ子用はその隅に小さなハンバーグを2個。火加減に注意して焼き、頃合いを見て裏返しました。

アスペ子は本来は豚のひき肉だけのハンバーグが好きなのですが、あいにく合挽きのひき肉しかなかったのでなんとなく焼き加減に不安が残りましたが、透明な肉汁が出てきたところでハンバーグをお皿にのせました。そのあとはハンバーグの肉汁が残ったフライパンでソースを作り、ハンバーグにかけて出来上がり。

早速、夕食となりました。主人は「デカイ!」と言って一口パクリ。「う〜・・・」何も言いません。アスペ子は不安になって「どう?焼けてる?美味しい?」と聞きますが、主人は無言で目をつむっています。アスペ子は自分で食べなければわからないよなと思い、一口パクリ。「おいしい!美味しいじゃない!ちゃんと火も通っているね」と久しぶりのハンバーグに感無量。自画自賛も良いところです。

主人は最近、少し少食になっていたのですが、パクパク食べて大満足そうでした。ニコニコしている主人の顔を見ると、作る前のアスペ子のドキドキもなくなっていきました。

なんでもそうだと思いますが、やってみないとわからない事はたくさんあります。

今回はアスペ子の調子が良かったので、ハンバーグも成功しました。多分、自然と「焦らず、やってきたことをやるだけ。そうすれば結果はついてくる」と感じていたのかもしれません。

アスペ子の性格は、幼少期の家庭環境がとても大きく影響しています。その性格はとても人間とは言いがたいものでした。

4月に入ってからアスペ子は新しく生まれ変わろうと決心し、今現在、まだ1ヶ月経っていませんが、少しずつまともな人間に近づきつつあります。

それはアスペ子が自分で感じていることであって、主人が「変わったね」と言ってくれる日は、まだまだずっと先のことなのでしょうが、何ヶ月、何年かかっても「本来の人間」に生まれ変わろうと思います。その一環として、今回のハンバーグ作りはアスペ子にとって、とても有効だったと思いました。たかがハンバーグ。されどハンバーグ。ハンバーグ様様です。

何事も、焦らず、楽しく、楽しんで、これからも「久しぶりなこと」に、いろいろチャレンジしていこうと思うアスペ子でした。

スポンサーリンク

日記帳

Posted by アスペ子