アスペルガー症候群と痛み

アスペルガー症候群の特徴に痛みに過敏または鈍感ということがありますが、アスペ子の場合、痛みにはとても鈍感です。

たまに主人と頭のぶつけ合い?を楽しむことがあるのですが、主人は「痛い!!」といつも泣きそうになります。その度に主人はよく冗談で「アスペ子の頭蓋骨は5cm以上あって、脳みそがちょっとしか入っていないんじゃないのか?」と言います。それくらい痛みに対して鈍感です。

この痛みに対する鈍感さは今に始まったことではなく、考えてみると小さい頃からありました。やはり、アスペルガー症候群だったからでしょう。

 

アスペ子の痛みに関する感覚

小さい頃の記憶を一生懸命思い出してみると、一番最初に思い出されるのは、側溝にハマった時のことです。今でも脛に傷跡がありますが、ハマった時はとても痛かったのですがその後は普通に過ごしていました。

もちろん病院にも行きませんでした。当時、カマイタチが流行っていたので「カマイタチにやられたんだ〜」くらいにしかアスペ子は受け止めませんでした。

小学校の頃はよく予防接種があり、女の子は皆んな嫌だ〜と言っていましたが、アスペ子は一度も嫌だと思ったことはありませんでした。逆に運動クラブを休めるからラッキーとはしゃいでいました。注射の針は怖くないし、痛くないし、一瞬で終わるし、なんでもないことでした。

中学生の時には、献血が流行りました。今の献血センターは飲み物やお菓子や本などがあって、とても綺麗ですが、当時はバスで献血をしていました。

献血が終わった後にジュースをもらい、ハンコを押してもらえるのが嬉しくてよく行きました。献血の針は少々太く、時間も長くかかります。アスペ子は針を刺されるのは嫌ではなかったし、よく自分の血が出て行くところ(血がたまる袋)を見ていました。

高校時代にはハイテクな献血センターに行って、ジュースを飲んだりお菓子を食べたりしていました。献血も様変わりして成分献血も普通に導入されていました。

成分献血は時間がかかるのですが、アスペ子は少しでも献血センターにいたかったので、いつも成分献血をしていました。そして椅子に座って備え付けのテレビを見て、終わるのを待ちます。この時も注射の痛みはなく、テレビを見ているだけという感じでした。

これは小さい頃から今でもそうなのですが、歯医者の痛みは全く感じません。

虫歯を削っている時に先生が「痛かったら手を上げて。痛かったら麻酔をするから」とよく言われるのですが、アスペ子は歯をどんなに削られても痛みを感じません。それよりも歯医者の機械音の方が苦手です。ヘッドフォンをつけたいくらいです。

 

鈍感にもほどがある・・・

アスペルガー症候群の特徴に、家の中でもよく物にぶつかるというのがありますが、アスペ子もそうです。

食卓のテーブルや、寝転がっている主人の足や、なんでもないところでよくぶつかります。その時も青あざになったり、反射的に「痛い」と言ったりはしますが、本当に痛いという感覚はほとんどありません。

インターネットのどこかで見かけたのですが「アスペルガー症候群の人は、つま先をぶつけたり傷つけたりしても鈍いので気をつけましょう」とありました。まさにその通りだと思います。

今までアスペ子は凄く痛い思いをしたことがないような気がします。そう考えるととても異常です。改めてアスペ子はアスペルガー症候群なんだなと納得してしまいます。

社会人の時に不倫相手に蹴られたり、父親に頬を叩かれたりした時も「痛い」とは言ったものの、全然痛くなかったのです。ある意味、痛いと嘘をついていたのです。

痛いと言わないといけない、もっと怒られる、もっとやられる、という気持ちがあったからでしょう。(痛くないのに痛いという時のアスペ子はとても冷めています。体の中の血液が冷たくなり冷え切っています)

 

痛みを考えてみると・・・

では、痛みを感じるのと痛みを感じないのと、どちらが良いのかといえば、時と場合によるでしょうが痛くない方が良いのかなと思います。

痛いと感じると恐怖やストレスなどの二次障害が出てしまうかもしれません。それで苦しんでいるアスペルガー症候群の人もいるはずです。アスペ子はアスペルガー症候群でも痛みに鈍感で良かった?のかなとも思いますが、痛みを感じられる方が心に響く感情もあるでしょうし、ちょっと複雑な思いです。

例えば、昭和の時代だったら、近所のおじいさんがいたずらをした子にゲンコツをして、いけないということを教えていました。ゲンコツをもらった子供は、ゲンコツは痛いからもうするのはやめようと思います。もし、その子がアスペ子だったら・・・答えは明確、またいたずらをします。

考えれば考えるほど、どちらが良いのか頭の中がグルグル回ってきます。(臨機応変のなさが出ているのかもしれません)強いているならば、痛みを感じないアスペ子は、少しだけ寂しい気持ちがあるということです。

痛いものを痛いと感じる感覚が鈍いのは、健常者ではないからです。

そう考えたらきりがないので、痛みがなくてラッキーと前向きに捉えていくようにしようと思います。

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Posted by アスペ子