広汎性発達障害(アスペルガー症候群)とコミュニケーション・2

「アスペ子は、コミュニケーションをとりたいのか、とりたくないのか、どちらが良いのかわからなくなる時があります」と広汎性発達障害(アスペルガー症候群)とコミュニケーション・1で書きましたが、どうしてこのように思ったかというと、社会に一歩出ると、コミュニケーションという波や渦がたくさんあるからです。

コミュニケーションの波や渦は、常にアスペ子の周りにあり、気にしないでいられる時や気になって仕方がない時が、その時々によって変化するので、アスペ子にとっては非常にストレスとなります。

「障害があるから」といってしまえばそれまでですが、アスペ子はもっと違う何かがあるような気がしてなりません。それは何なのか?本当に障害があるからなのか?アスペ子は何が何だかわからなくなってしまいました。

アスペ子の希望は「コミュニケーションを取れるようになりたい」ということです。

手段としてメールはできます。しかし、一方的な内容になりがちで、メールの相手のことを気遣う気持ちの文章が書けない時が多いです。

電話もできます。しかし、電話の相手が話を振ってくれないと会話が途切れてしまったりします。また、質問攻めにあうと頭の中が真っ白になって答えられなくなります。

一番苦手なのは、直接会って話をすることです。

過去の話をされることが最も苦手で、アスペ子は過去のことを記憶に留めておくことができないので会話が成立しません

例えば、訪問販売のような勧誘の人が家に来た場合は、断れば済むことですので、この程度でしたらできるのですが、しつこく勧誘されると頭がパニックを起こして「キレ」てくるのがアスペ子自身分かります。

そんなアスペ子が「コミュニケーションを取れるようになりたい」と思うようになったきっかけは、主人が関係しています。

ある日、主人と話をしていた時にアスペ子が主人に「アスペ子と会話していてコミュニケーションが取れている?」というような質問をしたことがありました。

主人は「う〜ん・・俺はアスペ子がアスペルガー症候群と知っているし、会話を合わせることができるけど、会話をしていて、アスペ子はアスペルガー症候群だなと思う時は多々あるよ」と言いました。

つまり、アスペ子が主人以外の人と話をした場合、アスペ子の意思が伝わらない時や、相手がアスペ子のことを不思議に思うことが多々あるということです。

そこで主人に「アスペ子は美容院に行った時には、いつも髪を切ってくれる人とは話せるよ?」と言ったところ、主人は「そりゃそうだよ、相手はプロだもの。お客さんの対応はバッチリできると思うよ」と答えが返ってきました。

確かに、美容院の人はアスペ子を退屈させないように会話をしてくれますし、家の近くなので、スーパーや新しく出来るお店の話など、たわいのない話で盛り上がります。

それは、サービストークとも取れるし、比較的高齢者が通う美容院なので、アスペ子は若い部類に入るため、美容院の人も話しやすいのかもしれません。

だからと言って、髪を切ってくれる美容院の人とコミュニケーションが取れているかと言えば・・髪の毛の質や癖などに関しては抜群にわかってもらっていますが、会話でコミュニケーションが取れているとは言い難いです。

アスペ子自身のコミュニケーションとは、とりたい時はその場が楽しい時が多く、とりたくない時は明らかにアスペ子の気持ちが何かに対して動揺している時です。

なんだかこう書くと都合の良いことを言っているなと、アスペ子自身も呆れてしまいますが、その通りなのですから仕方がありません。

最近のことで考えてみると、コミュニケーションが取りたくなった時は、義妹が遊びに来た時です。主人と義妹がバカみたいなことを言って笑っている場面を見ると、アスペ子も同じように話せたらいいなと思いました。

なぜできなかったかというと、会話に入るタイミングがつかめなかったとこや、話を聞いている方が楽だった(ストレスがなかった)からです。

逆にコミュニケーションが取りたくない時は、うつ状態になっている時が多いです。外にも出たくないし、食事の用意もしたくないし、主人と話をするのも億劫な状態になっている時です。

また、生活のこと、家族のことなどで動揺している時などは「一人になりたい、ほっといてほしい」と、コミュニケーションをとりたいという気持ちと全く逆の気持ちになってしまいます。

ここまででアスペ子が気づいたことは、アスペ子自身が「会話に入るタイミングがつかめない」「アスペ子から会話をするきっかけが作れない」「集団の中ではアスペ子は誰か(主人など)に依存してしまうので会話に入れない」「アスペ子の話す内容がその場にそぐわない」ということです。

もっと他にもあると思いますが、今の所気づいたのはこれくらいです。

自分自身では、コミュニケーション能力を遮断するものは何か、それを知りたいと思っていましたが、もしかしたらアスペ子は「コミュニケーションというキャッチボールを楽しんだことがない」ことが原因なのではないかと思い始めました。

もともと喜怒哀楽がなく、幼少期から学生時代まで渾名をつけられなかった(苗字で呼ばれていた)アスペ子ですが、それというもの、アスペ子も学校の友人もお互いに一線を引いていたということであり、つまり幼少期からすでに「コミュニケーションというキャッチボールを楽しんだことがなかった」ということではないでしょうか?

ですから、今、コミュニケーションというキャッチボールを楽しみたいと思っても、すぐにはできるはずもなく、それこそ「無理ゲー」です。

でもアスペ子は無理とは考えていません。チャレンジあるのみです。そうしないとこれからの人生、老後が、梅雨の天気のようにジメジメとしてしまいますし、カビが生えた人間になってしまうような気がするからです。

まずはゆっくりでも話す、会話をすることから始め、主人にアスペ子の会話がわかってもらえるようにしたいです。

言葉は人間に与えられたコミュニケーションの一つです。アスペ子にとっては大きな、大きな壁かもしれませんが、乗り越える楽しさ、乗り越えられた時の楽しみをゆっくり味わっていきたいと思っています。

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広汎性発達障害とは

Posted by アスペ子