腸内の細菌バランスと自閉症スペクトラム

先日、ネットのニュース記事で、自閉症スペクトラムのことを目にしました。

今年9月、アメリカの医学誌『サイエンス・トランスレーショナル・メディシン(Science Translational Medicine)』に、ぜんそくになるリスクが高い子どもは、生後数か月の段階で、一部の重要な腸内細菌が不足している可能性があるという研究結果が発表されたそうです。

ぜんそくに対する免疫系に関連している可能性のある腸内細菌4種類も初めて特定されたとのことですが、これらの腸内細菌を新生児がどのようにして獲得するのかはいまだ不明らしいです。

 

腸内細菌に関する言葉のまとめ

腸内細菌と子どもの発育の関係については、自閉症児の腸内細菌の種類が、そうでない子どもに比べて極めて乏しいという報告もあり、昨年には『ナショナル・ジオグラフィック』に腸内細菌と脳の関係についての研究結果が掲載されたというので、早速調べてみました。

その前にいくつかの言葉をまとめてみました。

 

腸内フローラ

私たち人間の腸内には、100種類以上・100兆個にも及ぶ細菌が存在するといわれていますが、腸内に壁面をつくって生息しているこれら多種多様な腸内菌の状態を「腸内細菌叢=腸内フローラ」と呼びます。

腸内フローラが、がんなどの免疫系の病気からアレルギー疾患、糖尿病などの生活習慣病やうつ病などの心の病にまで関係していることを指摘する報告もあります。

人間の腸内細菌は、善玉の菌と悪玉の菌、そのどちらでもない中間の菌と、大きく分けて3グループで構成されています。

これらの菌は互いに密接な関係を持ち、複雑にバランスをとっていて、年齢によっても変化します。腸内細菌の中で一番数が多い菌は中間の菌で、次に善玉菌が多く、悪玉菌は少数です。

悪玉菌

タンパク質や脂質が中心の食事、不規則な生活、ストレス、便秘などが原因で増えていきます。例えばオナラが臭くなるウェルシュ菌が発生します。

善玉菌

健康的な腸内では善玉菌が増えていきます。悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にし、食中毒菌や病原菌による感染の予防や発癌性をもつ腐敗産物の産生を抑制する腸内環境をつくります。

 

善玉菌を増やす方法

ヨーグルト・乳酸菌飲料・納豆・漬物など、ビフィズス菌や乳酸菌を含む食品を直接摂取します。

摂取方法としては善玉菌を継続して腸内に補充すると効果的であるため、毎日続けて摂取することが勧められます。

善玉菌は生きて大腸まで到達しないと意味が無いと言われますが、死んでしまっても善玉菌の体をつくる成分にも有効な生理機能が期待できますので、必ずしも生きて腸まで届く必要はありません。

またオリゴ糖や食物繊維を摂取する方法もあります。

これらの成分は野菜類・果物類・豆類などに多く含まれています。消化・吸収されることなく大腸まで達し、善玉菌の栄養源となって増殖を促します。

腸内細菌のなかにもともと存在する善玉菌に、好きなエサを優先的に与えて数を増やそうという考えです。オリゴ糖は、大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・にんにく・アスパラガス・バナナなどの食品にも多く含まれていますので、これらの食材を食事に取り入れると良いでしょう。

腸内環境の状態を知るためには、自分の便が健康であるかどうかをチェックすることも大切です。腸が健康な人の便は、黄色から黄色がかった褐色で臭いがあっても臭くないのに対し、腸内細菌のバランスが悪くなっている人の便は、黒っぽく、特に悪臭があるといわれています。

 

自閉症と腸内フローラ

自閉症児は、ストレスが、激しい腹痛やけいれん、断続的な痛みといったつらい腹部症状の原因になるそうです。これは腸の異常が脳にも影響を及ぼす可能性があるということです。

これまでの研究により、自閉症児と健常児では、腸内フローラに著しい違いがあることがわかっています。

そして今回、カリフォルニア工科大学で行われた研究の結果、微生物が自閉症の一因となる可能性が初めて明らかとなりました。

昨年12月に「Cell」誌に掲載された論文によると、試験的なプロバイオティクス療法によってマウスの自閉症様行動が軽減し、すでに臨床試験の準備に入っているようです。

現在、自閉症に対しては主に行動療法による治療が行われていますが、今後はプロバイオティクス(ヨーグルトなどに含まれる、生きた“体に良い”微生物)による治療に取って代わる可能性が出てきました。

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、自閉症児が慢性的な下痢や便秘を経験する可能性は、健常児より3.5倍以上高いといいますが、これらのヒントに基づき、アリゾナ州立大学の研究者らは、自閉症児と健常児から採取した便検体に含まれる腸内細菌を分析し、その結果、自閉症児の腸内細菌の種類は極めて乏しく、腸が病原体による攻撃の影響を受けやすくなっている可能性が明らかとなったそうです。

また別の研究でも、自閉症患者と健常者では腸内細菌の種類と数が大きく異なることが判明しているのですが、この結果が人間にも当てはまるのかは不明だそうです。

ユニバーシティ・カレッジ・コークで解剖学と神経科学の教授を務めるジョン・クライアン(John Cryan)氏は、自閉症研究者は腸内細菌の重要性を過小評価すべきでないと指摘していて「我々の腸には、脳を構成する約1キロの神経細胞と同じくらい重要な約1キロもの微生物が生息しているのだから」と言っているそうです。

 

アスペ子の場合はどうなのか?

主人がこの記事を見つけてくれたのですが、主人曰く「アスペ子の屁が臭いのはこのせいかもしれないな」とのことでした。

アスペ子自身もそう思います。主人と同じ食事をしても、野菜中心の食事をしても、オナラが臭かったり便の色が正常でなかったりすることが以前からありました。

今では薬の副作用もあるかもしれませんが、便秘知らずだったアスペ子は便秘症になってしまい、アローゼンという薬を処方してもらっています。

広汎性発達障害、アスペルガー症候群を調べれば調べるほど、知れば知るほど、まだまだ研究段階なんだなと痛感します。

原因さえまだハッキリとはわからないのですから仕方がありませんが、アスペ子が生きているうちに原因など何かがハッキリわかれば、心のモヤモヤも晴れるのになと思います。

スポンサーリンク

広汎性発達障害とは

Posted by アスペ子