コミュニケーションがとれない悲しさ

アスペルガー症候群の特徴に、コミュニケーションが取れないということがあります。

アスペ子がアスペルガー症候群だと知ってから、コミュニケーションがとれないのは自分の会話力がないからではなく、障害も関係していたのかとホッとする? と同時に、ある程度までは会話する能力が向上しても、健常者のようにコミュニケーションがうまくとれないのか、と悲しくなりました。

なぜならば、その相手が主人であろうと、親友であろうと、誰であろうと会話がうまく流れないからです。

 

幼少期からコミュニケーションがとれていなかった

アスペ子がコミュニケーションが取れなかったのは幼少期からありました。

小学生の低学年の頃、帰宅するやいなや、母親に学校であったことを逐一話していました。朝の学活の話から始まり、終わりの学活の話まで一気に話しました。

母親が聞いているかとか、母親の表情を見ながらということはせず、ただアスペ子が話したくて話したくてしょうがない衝動で話していました。その時の母親曰く「アスペ子は本当に話すのが好きね」でした。

小学生の高学年からは、運動クラブの方が忙しくなったのでほとんど話すことがなくなりました。

その代わりにアスペ子の中に話したいことが少しずつ溜りは消え、溜りは消えの繰り返しで、最終的には我慢による陰気(内気)な性格になってしまいました。

そして、必要以上のこと以外は話さなくなってしまったアスペ子は、コミュニケーションのとれなさに更に輪をかけてしまったようです。

たまに運動クラブで皆んなと会話する時など「アスペ子って変なことばっかり言うね」と言われました。

アスペ子にしてみれば、うまく会話をしたい、皆んなとコミュニケーションをとりたいと思って言ったのにもかかわらず「変」と言われてしまうのですから、アスペ子自身が思っていた以上に会話やコミュニケーションの取り方が変だったのでしょう。

それは、アスペルガー症候群の特徴の、コミュニケーションのキャッチボールを楽しむことが苦手、相手の意図を推測できない、相手の反応に応じてこちらの動きを調節することができない、緊張した状況だと普段のようには話せなくなる、といった症状が随所に出ていたからだと思います。

 

大人になってさらにコミュニケーションがとれない事態に

結婚してから3度目の引越しをして運動クラブで指導者として働いていた時は、主人との会話でもアスペ子は一方的な話をすることが多かったです。

主人は時々「アスペ子は働いていた時に、よく一方的に3時間以上は話をしていたよな」と言います。アスペ子は話したことは覚えていますが、一方的に3時間以上も話していたという記憶があまりありません。

アスペ子が何をそんなに話していたのか主人に聞くと「仕事のことをずっと話していたよ、愚痴とかいろいろ。でも俺は最初の5分と最後の5分しか聞いていなかった。それで大体アスペ子が話したいこと、話の内容がわかるから」と言っていました。

これもアスペルガー症候群の特徴が出ていたからです。

最近はこのような話し方が少なくなったアスペ子ですが、まだコミュニケーションのキャッチボールを上手く出来ないアスペ子です。

先日、アスペ子の唯一の親友の一人のAさんから、産地直送のお米が届きました。お礼方々久しぶりに電話をしました。Aさんは仕事がとても忙しく、早く寝なければいけないのにもかかわらず、アスペ子と電話で話をしてくれました。

話の内容は、最近転勤したばかりだというAさんの仕事の話がほとんどだったので、アスペ子も「大変だね」とか「そうなんだ」とか、聞き役に徹していられたのでとても楽しかったです。

しかし、Aさんが話し終わると案の定、会話が途切れてしまいます。アスペ子はその度に心臓がドキドキして「何か話さなければ」と焦る反面、「これがアスペルガー症候群の特徴が出ているっていうことなんだ」と思ってしまいました。

そして「せっかく久しぶりに声が聞けたというのに、会話をしているというのに、うまく話せないなんて悲しすぎる・・・どうしよう、どうしよう・・・」そうアスペ子が嘆き始めると同時に、Aさんは次の話を話し始めました。

Aさんにしてみれば、無意識に話すことを思い出して話し始めたのでしょうが、アスペ子にしてみると途切れそうになった会話を繋げてもらえて本当に感謝しました。

唯一の親友に対しても会話はできてもキャッチボールができない悲しさ。やはり一方的にしか話せないアスペ子ということなのでしょう。

 

メールだと本音が言えるのも悲しいことの一つ

しかし、Aさんと会話を通してコミュニケーションのキャッチボールをうまくとれないアスペ子ですが、Aさんにはどんな長文でもメールはガンガン書けます。

遠方に住んでいて仕事も忙しいAさんには、アスペ子はよくメールを送っています。メールだと会話するのと違って、アスペ子の気持ちを書いたり、Aさんに質問や励ましの言葉を書いたり、いろいろな言葉が出てくるのです。

時々、回りくどいというアスペルガー症候群の特徴が出てしまいますが、アスペ子にしてみるとメールはAさんとのコミュニケーションのキャッチボールをしているのと同等な意味合いがあります。

考えてみると、小さい頃、手紙を書くことを覚えてから、アスペ子はよく手紙を書いていました。文通が流行った頃でもあったので文通もしていました。

今でもメールもしますし手紙も書きます。そうすると、なぜかアスペ子自身が満たされた気持ちになるのです。

きっとアスペ子なりのコミュニケーションの取り方なのでしょう。(余談ですが、主人とも最初はメールのやりとりから始まりました。アスペ子は知らなかったのですが当時「You’ve Got Mail」という映画があったそうで、友人には映画みたいな出会いだねと言われました)

手紙やメールでは言葉のコミュニケーションはとれませんが、相手を考えながら書くように努力(訓練)していけば、少しずつ言葉にも反映されていくような気がします。

そうすればコミュニケーションがとれない悲しさが軽減されると思います。

今回、Aさんと電話で話せて良かったと思っています。この電話でアスペ子のこれからの課題ができました。

「相手を思いながら、相手の気持ちを考えながら手紙やメールを書くこと」

はコミュニケーションのキャッチボールができるようになるための第一歩です。

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Posted by アスペ子