発達障害とセカンドオピニオンについて

先日、美容院に行った時に、いつもカットをしてくれる美容師さんが「セカンドオピニオンを受けたことがある」と言っていました。慢性の持病なので、両親が是非、セカンドオピニオンを受けて欲しいと言ったので受けたそうです。

その時、アスペ子は「広汎性発達障害(アスペルガー症候群)でもセカンドオピニオンをする人っているのかな?」と思いました。アスペ子は今通院している心療内科の先生を信頼しているので、その先生の推薦で、大人の発達障害専門病院に行き診断してもらいました。

以前に心療内科の先生が「発達障害だね」と言っていたし、主人から見ても、アスペ子から見ても、アスペ子はアスペルガー症候群だろうなと思っていたので、何ら疑いもせず診断結果を受け入れました。

 

セカンドオピニオンとは

そもそも、セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることです。

セカンドオピニオンは、担当医を替えたり、転院したり、治療を受けたりすることだと思っている方もいらっしゃいますが、そうではありません。まず、ほかの医師に意見を聞くことがセカンドオピニオンです。

担当医から説明された診断や治療方針について、納得のいかないこともあるかもしれません。「別の治療法はないのか」と思う場合もあるでしょう。

セカンドオピニオンを受けることで、担当医の意見を別の角度からも検討することができ、もし同じ診断や治療方針が説明された場合でも、病気に対する理解が深まることもあります。

また、別の治療法が提案された場合には選択の幅が広がることで、より納得して治療に臨むことができます。(病気の場合は、病状や進行度によっては時間的な余裕がなく、なるべく早期に治療を開始した方がよい場合もあるので、セカンドオピニオンの準備は現在の担当医に現在の病状と治療の必要性について確認するところから始まります)

 

アスペルガー症候群とセカンドオピニオン

では、アスペルガー症候群の場合、どんなことがいえるのでしょうか。

アスペルガー症候群は、発達障害のひとつに分類されています。

ただ、他の発達障害と違って、知的障害や言葉の発達の遅れがないため、アスペルガー障害であることを見逃されてしまう場合が少なくありません。そのため、アスペルガー症候群であることを、本人も家族も認識しないまま大人になる場合もよくあります。

しかし、最近はアスペルガー症候群という言葉が広く知られるようになってきましたので、本人や家族などが「もしかすると、アスペルガー症候群では・・・」と感じ、書籍やネットなどで、アスペルガー症候群なのかを調べる人が非常に多くいますが、どれだけ自分で調べてみても、完璧な自己診断をする事は難しく、アスペルガー症候群なのかを自己判断することは出来ません。

そこで、専門医に診てもらおうとするのですが、子供であれば、児童相談所・保健所・保健センターなどで相談することができます。しかし、18歳以上の場合、アスペルガー症候群を含む発達障害は、一般の精神科で診断してもらうことになります。

ただ、全ての精神科医が広汎性発達障害をよく理解しているわけではありません。

日本では、確立されたばかりの分野である上に、大人の発達障害を診断するのは非常に難しいのです。

例えば、「発達障害外来」や「アスペルガー症候群外来」を設けている病院であっても、成人は対象外としているところもあるくらいです。

そのような現状であるため、専門医が少なく、アスペルガー症候群であるのに、別の精神疾患であると誤診されてしまうこともあります。

例えば、うつ状態が続いていれば、「うつ病」とだけ診断される可能性もありますし、「統合失調症」と診断される場合もあります。

そして、20歳や30歳になってから、アスペルガー症候群と診断されて、それまでの自分の状態を納得できた・・・というようなことは珍しいことではありません。(各都道府県に設置されている「発達障害支援センター」に連絡し、そこから紹介してもらえれば良いかと思われます)

ある記述によると、「アスペルガー症候群です」と、そう診断名が下されて、ショックを受ける人より、障害がわかって安心したと言う人が多いようです。

たしかに、今まで自分を苦しめていた謎の正体がわかると対処法などもわかるので安心するかもしれません。診断名をどうとらえるかが大切なポイントとなってくるようです。

ただし、広汎性発達障害は自閉症スペクトラムと呼ばれているとおり、それぞれの特性がまざりあっていたり、合併しやすかったりします。

そのため、診てもらう医療機関によって、診断名が違う可能性もでてきます。(ADHDやLD、アスペルガー症候群ははっきりと区別するのが難しい場合もあります。医師によっては「自閉症スペクトラムです」という診断名を出す場合もあるようです)

もし自分がアスペルガー症候群かもと感じて医療機関で「違います」と診断されて納得いかない場合は、他の医療機関で診察をうける(セカンドオピニオン)のもよいと思います。

アスペルガー症候群かもしれないという話をしただけで門前払いするような医療機関や、生き方やこれからの対策を一緒に考えてもらえない場合は、別の医療機関に通うのもひとつの手段だと言えるでしょう。

医療機関や医師でも、自分にあった所を選び、その場所で自分に最適な生き方を一緒に考え、見つけてくれる医師が一番良いと思います。

 

アスペ子の場合は・・・

アスペ子の場合は、最初から今まで同じ心療内科に通っています。

診察を受けている時に「先生はアスペ子の話を聞いてくれているかな?」と感じる時がもありますが、先生はアスペ子の話を聞きながら考えているようです。診断書もとてもよくアスペ子のことを知った上で書いてくれます。

だからアスペ子は心療内科の先生を信頼し、処方された薬を欠かさず飲み、相談したいことを話し、二次障害の改善に向けて通院したり、家で生活をしています。

しかし、上記に書いたように、まだまだ未発達な分野の発達障害ですので「医師次第」というのは少なからず悪影響があるのかなとも思います。

以前、2回目の引越しをした時に某日赤の精神科に行ったのですが、問診もなく、その時のアスペ子の精神状態を聞いただけで、他に聞いてこなかったり、アドバイスもなかったりで診療が終わりました。

言い換えれば、その時のアスペ子が言った症状を緩和する最低限の薬を処方してくれただけでした。アスペ子は奈落の底に突き落とされたような絶望感になってしまい、それ以来、通院はしなくなりました。

発達障害に限らず、通院が長引く病気や心の病では、医師との信頼関係がとても重要だと思いました。

それでも一度だけセカンドオピニオンを受けてみたいと思ったら、担当医に相談することも必要だと思います。あくまで最初は「相談」です。どんな医師でもプロとして患者さんを診ています。

ある話で「セカンドオピニオンを受けたい」と単刀直入に言ったら「もう来なくていい!」と怒った医師がいたそうです。それでは、それまで築いてきたものが壊れてしまうし、セカンドオピニオンどころではなくなってしまいます。

セカンドオピニオンはあくまで付属のようなもので、アスペルガー症候群のアスペ子的には、大切なのは自分の特性を理解して、どんな生き方が過ごしやすいか、生きやすいかなどを考える方がずっと大切なのではないかと思いました。

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発達障害の治療

Posted by アスペ子