大人の発達障害の専門病院・1

子供の発達障害については思ったよりもたくさんの相談機関や病院がありますが、大人の発達障害の専門病院となると、とても少なくなります。

アスペ子の場合、かかりつけの心療内科の先生がいくつかピックアップしてくれ、その中でここが良いのではないかという病院に行くことにしました。診断書を書いてもらい、初診予約は主人が電話でやってくれました。

ちなみに、ある知り合いの人も以前、某大学病院に初診予約の電話をかけたそうなのですが、なんと約3時間もかけ続けたそうです。そのくらい大人の専門病院は少ないということなのでしょう。

 

心療内科に通い始めた頃のアスペ子は・・・

今アスペ子が通っているかかりつけの心療内科は、数年前に一度だけ診てもらったことがあったので、初診ではありませんでした。約1年3ヶ月前に受診した時は、普通に予約なしで診てもらえました。

一番最初に行った時のアスペ子は、錯乱状態に近いものがあって、主人が病状や経緯を話してくれると言ったのにもかかわらず何も話さないでいたので、アスペ子は診察室の中で「どうして何も言ってくれないの!話してくれるって言ったのに!!」と先生が目の前にいることも忘れ、主人に対して激怒しました。

先生はそんなアスペ子を見て、急に険しい表情になったようでした。静まらないアスペ子に頓服を飲ませてくれ、それから診断が始まりました。

主人がこれまでの経緯やアスペ子の状態、生活状況などを話してくれ、アスペ子もだんだん落ち着いてきたので、しどろもどろでも話をしました。その時の先生の診断結果というか、話は今は全く覚えていません。そのくらいひどい状態でした。

その後、処方された薬を飲んでいたのですが、次回の診察日に先生に話すことを覚えていられなかったので、アスペ子が自分について感じたこと、やったこと、思ったことなどをメモ書きしました。

そしてそのメモ書きを見ながら、次回の診察日に、この3週間はこうだった、ああだったと先生に話すようにしていました。

先生もその話を元に話をしたり、診断したり、薬の処方を変えていったりしました。最終的にはそのメモ書きは約1ヶ月半くらい書き続けましたが、先生がコピーをとらせて欲しいと言ってきました。今後の資料や診断に使うようでした。

今思うと、このメモ書きがとても役に立ったと思います。

アスペ子は今思ったことをすぐに忘れてしまったり、頭に思いついてもすぐ忘れてしまったりしていたので、メモに書いて残すことはアスペ子にとって画期的な方法でした。(今はもうメモ書きはしていませんが、カレンダーの日付のメモ欄には必要なことを必ず書きます)

 

発達障害だと知った時のアスペ子は・・・

心療内科に通って約半年後くらいに先生が「アスペ子さんは発達障害だね。今出ている症状は二次障害だね」と言いました。

アスペ子は半信半疑でした。まさか自分がという思いと、心療内科ではその判断ができないんだよ、という先生の言葉で確信が持てなかったのです。

何事もハッキリと目にしたり、言われたりしないと納得がいかないアスペ子なので、なおさら不安定な気持ちでした。主人は何度も「先生が発達障害と言ったんだから発達障害なんだよ」とアスペ子に言いましたが、それでもダメでした。きちんと診断して欲しい。アスペ子にはもうただそれだけしか頭にありませんでした。

その後、心療内科の先生が「もう少し二次障害が落ち着いてきたら、大人の発達障害の病院で診てもらったほうがいいね。でも今はまだ早いよ。二次障害が強く出ているし、この状態で診てもらっても、確実な診断結果が出ないからね」と説明してくれました。

アスペ子は「そうか、まだまだ二次障害がひどいんだな・・・いつになったら専門病院に行けるんだろうか」と落胆してしまいました。見かねた主人が「アスペ子は寒さに弱いから暖かくなったら行こう。春か初夏あたりかな。あと半年くらいだよ」と言ってくれたので、アスペ子もそれを目標にしようと、しっかり薬を飲んでいこうと思いました。

目標が決まったアスペ子は、あと約半年で専門病院に行けるんだと思うと、波は激しかったですが、やる気も出てきて、うつ状態も少しだけ激しさが弱くなっていきました。

その頃から心療内科の診察も1ヶ月に1度になり、最初はかなり不安でしたが、だんだんと「主人との月に一度の遠出のデートだ」と思えるくらい安定していきました。アスペ子も家からせいぜい近所のスーパーに行くくらいしか出歩けなかったので、月に一度の心療内科は楽しみになっていました。

ただ、楽しみに変わるまではやはり時間がかかりました。

歩いて、電車に乗って、歩いて、電車に乗って、歩いて家に着く。この行程が非常に身心共に疲労を伴ってしまい、心療内科に行った日と次の日はグッタリしていました。

「まだまだ専門病院に行くには時間がかかるな」

アスペ子はここでやっと自分の体や心や頭が人と違うことを知りました。歳をとってきたせいだけではないんだ、やっぱりアスペ子には人と違う何かがあるんだ。

そう感じると同時に、早くその真実を知りたいとより強く思うようになりました。

(その2へ続く)

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発達障害の治療

Posted by アスペ子