アスペ子の日常会話

アスペ子は健常者と違って会話(口から出る言葉)がちょっと違います。

主人や親友ならわかってもらえるのですが、通常、意味不明とか意味の取り違えをされることがほとんどです。

 

アスペ子の会話の仕方

まず「主語」がありません。「述語」だけになってしまいます。よく覚えていないのですが、運動クラブで友人が指摘したことを薄っすら覚えているので、幼少期からのことだと思います。

例えば、本を探していたとします。時間が経過して皆が忘れた頃にアスペ子が見つけ、皆に言う言葉は「あったよ」です。皆は「何が?」と口をそろえて言います。アスペ子はここで初めて「探していた本があったよ」というのです。

会話のほとんどが主語抜けです。

主人に対しても「どうする?」「あった?」「いいの?」などしか言わないことが多く、主人はその都度「主語を言いなさい」とアスペ子に言います。

アスペ子も意識はしてはいるのですが、三歩歩くと頭から消えてしまい、同じことの繰り返しになります。

今は「どうする?・・・コーヒーを飲む?」と言い直すようにはなってきていますが、なかなかスッと「普通」の言葉が出てきません。

聞き返されることもありますが、アスペ子の言った言葉に対して違った反応で答えが返ってくることもあります。

アスペ子の言葉が違う意味に取られてしまうのです。そういう時アスペ子は「そういう意味で言ったのではないんだけどな」と思うのですが、そのまま流してしまうことが多いです。

 

大の苦手は人前で話をすること

運動クラブで働いていた時に、保護者の方との話し合いがありました。上司が先に話し合いを行い、次にアスペ子が話し合いをするというスケジュールでした。

そのスケジュールも当日、練習前に上司から言われたので、アスペ子は頭が真っ白になってしまいました。事前に何も準備していない状態で話すことなんてできないよとパニックになってしまいました。

いよいよ保護者の方との話し合いが始まりました。アスペ子は当たり障りのないことをやっとの思いで話しました。

そして問題は次です。「何か質問等あれば・・・」と言いましたが、アスペ子は「ありません」という反応を期待しました。

でも、こういう機会はそうそうあるわけではないので、質問をしてくる保護者の方が数人いました。その度にアスペ子は会話にならない言葉、支離滅裂な言葉を発していました。アスペ子の被害妄想かもしれませんが、保護者の方の中には、もう終わりにしようよというような顔をしている人もいます。終わりにしたいのはアスペ子の方なのにと、パニックで思考が止まりそうな頭で必死でその場を耐えました。

このことは今でも思い出すとゾッとします。トラウマまでにはなってないと思いますが、コミュニケーションの取れないアスペ子にとっては滝壺に落ちる思いです。

たまに障害者のためにデイサービスなどで皆で話し合いをする場面の写真を見たことがありますが、今のアスペ子にはその輪の中で話をするのは絶対に無理です。同じ障害者同士でもできることとできないことがあるということでしょう。

会話は人と人を繋ぐものです。

その会話がうまくできないアスペ子は、主人と話すことを大切にしています。その中で考えて話したり、健常者の話し方を学んだりしています。

たまに主人の妹と子供に会う機会があるのですが、その時は必要なことは話しますが、やはりうまく言葉が出ないので聞き役に徹します。

少しでも普通に会話ができれば、もっともっとアスペ子の視野も広がるのでしょう。

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障害に対する悩み

Posted by アスペ子