主人のカサンドラ症候群

今でさえ、アスペ子は薬を飲んで落ち着く日が多くなりましたが、結婚当初から主人とアスペ子は殴り合いほどではない喧嘩が多かったように思います。

それは全てアスペ子の広汎性発達障害の中の自閉症スペクトラムの中程度のアスペルガー症候群+極僅かなADHD(注意欠如・多動性障害)のせいでした。

健常者と障害者が生活を共にすることの難しさを、今は痛感しています。

 

主人とアスペ子の結婚生活の場合

アスペ子がなんでもかんでも主人にあたり散らしたり、話を延々と続けたり、依存していていたりしたのは、アスペ子には主人しかいなかったからです。主人は言葉数が少ない方なので、なんでも受け入れてくれると思っていました。

でも時々、アスペ子が同意して欲しいことに対して一般論を言う主人に対し、アスペ子はイライラもありました。何もわかってくれない、とまで思っていました。

この時の主人は、聞くふりをして、アスペ子から離れていたそうです。最初と最後だけ聞くようにして、途中の話は全く聞いていなかったそうです。ほとんど客観的にアスペ子を見ていたそうです。

「アスペ子のことを全部を受け入れていたら自分までおかしくなってしまう」という本能のようなものがあったとも言っていました。

このままいったら二人とも共倒れだ、そんなんじゃダメだ!と、ロウソクの炎が消えかかりそうなのを必死に消えないようにしていたそうです。

アスペ子は主人がもがき苦しんでいたとはつゆ知らず、

「主人がここでもう一歩踏み込んで、アスペ子がイライラしたり、癇癪を起こしたりするのは、不安や恐怖があるからなんだと思ってくれたら、思う余裕があれば、何が邪魔しているのだろうかと視点を巡らせてくれていれば、アスペ子は救われるのに!」

と、自分本位のことしか考えていませんでした。

でももうこの時の主人はカサンドラ症候群になっていましたから、自分のことで精一杯でした。できるはずがありません。

主人は「新居〜その1〜」にも書きましたが、アスペ子と一緒にやっていけるのか、という気持ちがずっとありました。アスペ子の物言いや行動が異常過ぎたからです。

でも今まで生活をともにしてきたのは、なんでだったのでしょうか。主人の強い根性、負けず嫌いな部分もあったと思います。本人はあまり話さないので、アスペ子も今は聞きません。

でも、アスペ子のことを思ってくれているということだけはわかります。お互い好きになって結婚したもの同士。アスペ子が頑張れば少しは円満な生活、穏やかな生活ができると思います。

この間、結婚以来、初めて主人のことを「あぁ夫だ」と素直に思いました。

それまではアスペルガー症候群の影響で、主人のことを「父親、母親、兄、恋人、友人」のような存在と思ってきていました。子供がいないこともあるかもしれませんが、アスペ子の中には主人との間に、夫と妻という関係はありませんでした。それがついこの間、夫なんだと思えたのです。そのことを話したら主人は少しだけ喜んでくれました。

主人も発達障害の専門病院へ同行したり、アスペ子のことを見ていたりして何か思ったのか「アスペ子は一人で生きていけないから、俺が一生面倒を見てやる」と言ってくれました。

アスペ子はもう言葉にならないほど嬉しかったです。主人自身もカサンドラ症候群で薬を飲んでいるのに、一生懸命ライターの仕事をして家計を支えてくれ、その上アスペ子のことまで・・・主人には本当に感謝しています。

余談ですが、この土地に引っ越ししてきて、いろいろ良い変化がありました。自分の障害がどのようなものなのかを知ることが大切だと痛感しました。

そうすると、過去の自分や、今まで生きてきた過程の歪みが少しずつわかってきます。そして、なるほどそういうことだったのかと思った時に、一歩前に進めるのだと思いました。

アスペ子はこれからも自分の障害と向かい合って、毎日笑顔で生きていこうと思います。笑う門には福来たるは本当なのです。

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障害に対する悩み

Posted by アスペ子