夫婦は一心同体なのか?

5月に入り、世の中はゴールデンウィークで賑わっています。

アスペ子宅は新婚当初から、カレンダーに関係なく生活してきました。もちろんゴールデンウィークも我関せずです。以前、住んでいたマンションの真ん前が国道だったのですが、常に車が渋滞していて「なんで?あぁゴールデンウィークなのか」と知る感じでした。

今住んでいるアパートも、1棟4世帯で2棟あるのですが、仕事の人や家にいる人、どこかに出かけている人と様々です。

しかし、以前と違っているのは、とても静かだということです。

家の前も車が滅多に通り過ぎず、いつもと変わらない毎日を送っているアスペ子です。

 

なぜアスペ子宅がカレンダー通りに生活していないかというと、主人の仕事が関係しています。いわゆるサラリーマン?というのではなくフリーのライターなので、仕事のある日と無い日がバラバラなのです。

強いて言えば、特に週末は忙しく、平日は時間が空くといった感じです。

この生活スタイルは新婚当初からずっと続いているので、アスペ子にしてみると、カレンダー通りに主人が働くことになると、ちょっとしたパニックが起きてしまいます。いつもと違う生活のパターンが狂うと、アスペ子のアスペルガー症候群がムクムクと出てきてしまうからです。

そのために、これまで主人が培ってきたものを何度も何度もガラガラと崩しまくっていたアスペ子でした。崩したその数は・・数ではなく、主人の心を崩したのですから、アスペ子は何度、懺悔をしてもしたりないくらいです。新婚当初から今の住まいに引っ越すまでの約14年間、今考えても尋常ではないアスペ子が主人の心を崩しまくっていました。

さすがにアスペ子よりも主人の方が力が強いので、アスペ子からは暴力はしませんでしたが、その代わりにアスペ子は「言葉の暴力」を毎日、主人に浴びせかけていました。

主人は見た目は強面ですが、心はとても繊細で、優しい人なので、アスペ子の言葉の暴力にも耐えて耐えて、耐えまくっていました。

そして、なんとか「普通の生活」ができるようにと、できる限りの事をしてくれました。

いろいろ検索して病院を探してくれたり、アスペ子に喜怒哀楽を知ってもらうために釣りに行ったり、コミュニケーションが取れるように仲間と遊びに行ったり、ドライブをしたり、アスペ子が嫌がることを排除してくれたり・・考え付く限り、ありとあらゆることをアスペ子のためにしてくれました。

しかし、当初は主人もアスペ子も、アスペ子がアスペルガー症候群とは知らなかったので、一生懸命やっても全てが海の藻屑となってしまっていました。主人は常に「最後までやり遂げよう」と「離婚」の2つが頭にあったようです。

これに対しては、アスペ子もそうだよなと思います。仮に逆の立場だとしたら・・一体アスペ子に何ができるでしょうか。やってもやっても実らない事を知りながら、それでもやっていくという精神力は、並大抵のことではありません。

結局、最終的には主人も心が病んでしまい、いわゆるカサンドラ症候群になってしまいました。口数が少なくなり、うつ状態になり、何かをやろうという気持ちがなくなってしまいました。

そんな主人を見て、アスペ子はカサンドラ症候群という言葉さえ知らなかったので、また言葉の暴力が始まりました。

このような状態、状況ではいけないと、二人とも思ってはいたので、毎晩毎晩、主人とアスペ子は今後のことを話し合っていました。しかし、堂々巡りで時は過ぎていくばかりでした。

そんな時に、あることでアスペ子が過去最大級のパニックになってしまい、気が狂ってしまいました。そういう時に限って、お金もない、家賃も払うのが精一杯、食べるものはご飯とふりかけ。でも、当時のことはアスペ子はほとんど覚えていません。主人も覚えていないそうです。

主人は何をどう思ったのか、考えたのかわかりませんが、義妹に電話をしていろいろと相談にのってもらっていたようでした。アスペ子は一日中、ベッドで寝て、何も考えず、ボーッとしていました。頭の思考が止まっていたのです。

アスペ子が狂ってしまっている間、主人は、自分の体と心も辛いのにもかかわらず、市の相談センターに電話したり、アスペ子の状態を検索してある程度の障害を確認したり、市の福祉課に行ったりして、主人とアスペ子の進んでいく道の方向を修正してくれていました。

そして、今現在に至ります。

引っ越し当初は、以前よりは部屋が狭くなったり、隣人の音が気になったりしたことで、アスペ子も不安定でしたが、心療内科に通って2年になる今は、うつ状態が軽減されたと感じたり、ニコニコできるようになったり、頭痛もほとんどなくなってきています。

主人ものんびり焦らず、自分のペースで仕事ができるようになりつつあり、アスペ子も過度に関与しなくなっているので、主人本来の「自由」な生活ができつつあるようです。心療内科で処方されていた薬も、徐々に減薬されています。

主人は寝ることが大好きなのですが、アスペ子のせいで睡眠障害になってしまっていました。これも今はずいぶんと改善されているようです。

心療内科の先生が時々同じことを言います。

「夫婦は一心同体だからね。奥さんが良くなれば、ご主人も良くなるんですよ」

心療内科に通い始めた頃は、先生の言っている意味があまりよくわからなかったアスペ子です。しかし今はこの意味がよくわかるようになりました。

夫婦は好きで結婚しても、あくまで血が繋がっていない他人同士です。でも、相方が苦しんでいるのならば助け、助け合うということ。そうして相方を想いながら生活を共にして年月を重ねることによって、夫婦は一人と一人ではなく、二人で一つになるんだろうなと、アスペ子は思いました。

そう考えると、新婚当初からの約14年間・・今の住まいに引っ越してしばらくの年月を入れれば約15年間、アスペ子は一体主人のために何をやってきたのだろうかと猛省してしまいます。

言葉の暴力で痛めつけ、カサンドラ症候群になるまで追い詰め、何も良いこと・・一心同体になることなど何一つやってきませんでした。

流れてしまった年月はもう取り戻すことはできません。

これからです。これから、グチャグチャだった約15年間を取り戻し、そして、これからの生活を充実させ、一日も早く主人のカサンドラ症候群が癒えるように、アスペ子は勇気を持って進んでいこうと思います。

なぜならば、夫婦は一心同体だからです。

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障害に対する悩み

Posted by アスペ子