自己愛性パーソナリティ障害と発達障害・2

自己愛性パーソナルティ障害と発達障害・1では、自己愛性パーソナリティ障害の特徴などをザッと説明しましたが、とても深い障害だなと感じたアスペ子です。

今回はその2として、自己愛性パーソナリティが発達障害と何か関係があるのかどうか調べてみたことを書いてみたいと思います。アスペ子の調べたことですので参考程度に読み流してもらえればと思います。

以前書いたアスペルガー症候群と同じ内容が多数ありますが、参考までに、また、違いがわかるように書いています。

アスペルガー症候群と自己愛性パーソナリティ障害の違い

アスペルガー症候群(AS):先天性

具体的には、脳の中枢神経系の機能的障害によって、見る、聴く、さわる、嗅ぐ、といった知覚を理解したり、周囲のできごとを見たり、聞いたりして、そのできごとの意味を知る機能(認知といわれる脳の働き)の障害があります。

それにより、対人関係の発達の偏り、コミュニケーション能力、特に言語能力の発達の偏り、想像力の障害及びそれに基づく行動の障害があります。

自己愛性パーソナリティ障害(NPD):後天性

育った環境により、自我が病的に肥大化してしまい、誇大自己・万能感・全能感を持つようになります。そのため極めて現実検討能力の低く、精神病の手前の人格障害(パーソナリティ障害)と呼ばれます。

 

似ていると言われる原因

共通点として、脳の血流や神経伝達物質が健常者と比較すると正常ではなくなっています。(単に心の問題だけではないということ)

またアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)と、自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)は両方とも、自閉症状の典型のような以下の傾向が一部で共通しています。(全て当てはまるのが典型的な自閉症です)それ故、見分けが分かりにくいのです。

  • コミュニケーションの欠け(言語障害や言語遅滞など)
  • 社会性の欠け(独自のこだわり、理由なしに嫌がったりなど)
  • 想像力の欠け(表情からの気分の読み取り、場の雰囲気の理解、共感能力の欠如など)

特にアスペルガー症候群に特徴的なのは、コミュニケーションの欠け(言語障害や言語遅滞など)です。吃音症(どもり)やチック症(長期のものをトゥレット障害)などが目立ちます。

自己愛性パーソナリティ障害者には、このようなアスペルガーの言語障害の傾向は比較的には少ないです。

自己愛性パーソナリティ障害はコミュニケーション能力はあるのですが、その内容についてあまりに神話化(妄想)にされすぎていて、こちらも共感することが困難で、自己愛性パーソナリティ障害者自身も現実離れしているので共感能力が欠如しています。そして自分のこと以外は興味ありません。

この点において、想像力の欠け(表情からの気分の読み取り、場の雰囲気の理解、共感能力の欠如など)のアスペルガー症候群の傾向とそっくりです。

 

障害を見分ける時のポイント

「動機」と「行動」を分けて見て「動機」に注目することです。

アスペルガー症候群アスペルガーの「動機」はわりと無関心です。自己愛性パーソナリティ障害者の「動機」には、常に誇大な自分への注目・承認欲求があります。賞賛欲求が強すぎるゆえに高慢です。

「自分のこと以外興味ない」

アスペルガー症候群は「内向き」(あくまで自分の興味のみ)です。

アスペルガー症候群の場合、自閉症傾向によくある「イメージが何より先行」しています。家庭や学校や職場でも、聞こえる音、見えるもの、におい、触感、コップの色、筆立ての位置、時間etc..全てにおいて「独自のこだわり」があります。

自己愛性パーソナリティ障害の場合は、自分が全人類・全宇宙の頂点にいるイメージはあるのですが、そのための共感覚、他人のイメージ色や、車のナンバーやトイレのドアやハンバーガーの味なんてどうでもいいのです。

それ故、自己愛性パーソナリティ障害は、アスペルガー症候群のような、健常者から見たら「?」と思うような無意味な「独自のこだわり」はあまりありません。

 

社会性(モラル)、想像力の欠けによる対人関係

アスペルガー症候群も自己愛性パーソナリティ障害も「自分のことしか考えてない自己中で自己主張の強い人」くらいに周囲から思われることが多く、普通に関わる分には(自分が相手に振り回されなければ)楽しいのですが、これが組織(家族、学校、会社)の中に入ると大変なことになります。

「想像力の欠けによる共感能力欠如」の対人関係の苦しみだけでなく、モラルとしての「社会性の欠け」に苦しめられます。

アスペルガー症候群

家族、学校、会社で、彼らに「仕事などの行動を押し付けられる」ことが多いと思います。アスペルガー症候群は行動を順序立ててマニュアル化していればその通りに動きますが、裏を返せばそれ以外の行動はできません。

自己愛性パーソナリティ障害

人によってはよく働くかもしれませんが、やるのは自分のことに関わることだけです。全体では重要なことでも、本人がやりたくなければやらずに、それどころか他人に責任をなすりつけて責任転嫁することしか考えていません。

 

まとめ

自己愛性パーソナリティ障害と発達障害との関連ははっきり解明されてはいませんが、影響しあっているのではないかと考えられています。

自己愛性パーソナリティ障害には、乳幼児期に親からの共感が得られなかったためではないかという仮説があります。軽度の発達障害では、育てにくい子という印象を親がもってしまい、子に共感を与えられないことがあると言われています。

自閉症やアスペルガー症候群は、他者とのコミュニケーションが苦手という特性があります。他者への気持ちがわからないという点では、自己愛性パーソナリティ障害とも重なる点があります。

学童期には、それぞれの特徴がすでに現れていますが、はっきりと気づかれないまま成長していく人も少なからずいます。

関連する発達障害としては次の3つがあります。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

年齢につりあわないほど注意力散漫で落ち着きがなく、衝動的に行動してしまうといった特徴をもつため、社会的な活動や学業の面で支障が現れやすくなります。

自閉症 ※広汎性発達障害

言葉の発達が遅れるなどコミュニケーションが苦手、こだわりが強いといった特徴をもちます。知的障害のない高機能自閉症は見逃されやすく、パーソナリティ障害との関連が強いです。

アスペルガー症候群 ※広汎性発達障害

コミュニケーションが苦手という自閉症の特徴をもちますが、言葉の遅れはなく、知的発達の遅れもありません。見逃されることがあり、パーソナリティ障害との関連が強いです。

 

自己判断はできないな・・・

以上ですが、アスペ子が調べた限りでは、似通った部分が多いなと感じると同時に、とても難しいなと思いました。

自己愛性パーソナリティ障害が出る人もいれば出ない人もいるといった感じなのでしょうか。アスペ子の場合は、アスペルガー症候群と知る前は自己愛性パーソナリティ障害だと思ってました。

いろいろな障害があり、どこで線引きをするのか、区切りはどこなのかというのは医師次第というのが現状なのでしょうか?これからの研究が望まれます。

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障害に対する悩み

Posted by アスペ子