アスペルガー症候群と客観性

アスペ子は今はほんの少しですが、もの(人)を客観的に見たり考えたりできるようになりましたが、以前は、何事に対しても客観的にもの(人)を見たり考えたりすることができませんでした。

それはいつ頃から始まったことなのかさえ分かりません。いつも思っていたことは、常に批判的な考えでした。

それがアスペルガー症候群と関係するかどうかはわかりませんが、少なくとも、アスペルガー症候群に輪をかけて障害を深刻化させていたように思います。

 

全てのことに対して客観的に見ることができない?

その傾向は社会人になって、働き始めた時から強く出始めました。

自分のことを理解してもらえたと感じることがとても少なく、また理解されたいという気持ちが強く出ていたためだと思います。

仕事などで抱えている困難が大きい場合には、理解してもらえた、理解してもらいたいといった傾向が強かったです。

理解されない、理解してもらいたいと強く思った時に、極端なストレスとなって現れました。逆に、わかってもらえた満足感が得られると、アスペ子はこだわりやしつこさを自分でコントロールしやすくなり、会社の人の話を受け入れ、楽しく仕事をすることができました。

この問題は、自分で自分を客観視できていなかったことや、相手を客観視できなかったこと、仕事だと割り切れなかったことなどが原因だったのではないかと思います。「自分が、自分が」という特徴の現れでした。

また、アスペ子ができなかったこととして

  • もともと周囲の理解が得づらい状況にあったので、理解が得られないことの悪循環にはまりやすかった
  • わかってもらいたくて、しつこく話をして嫌がられ、余計に話を聞いてもらえないという悪循環があった
  • コミュニケーションの問題も抱えていて、また自分の気持ちを整理しづらいので、理解してもらえた満足感を得にくいという問題があった
  • もともとの特性として、自分のことをわかって欲しいという欲求が強くあるため、すべての人が自分を理解するなどあり得ないことなのに、理解してくれない人にこだわってしまったりした
  • 理解してくれる人を大切にして、理解してくれない人からは離れる努力をするのが望ましいこともあるのに、なかなかそれができなかった
  • ひどい場合、特定の人から理解を得ることに必死になってしまった

などがありました。子供ではないのに「アスペ子が、アスペ子が」と、常にアスペ子在りきの考えや行動しかできなかったのです。

結婚後もそうでした。

甥っ子や姪っ子は歳が30歳くらい離れているのにも関わらず、甥っ子と姪っ子が優先される場面があると、アスペ子は「なんでアスペ子じゃなくて甥っ子、姪っ子が先なの?」と心の中で思っていました。

そして帰宅後に主人に対して大爆発でした。

主人をはじめ健常者であれば、小さい子に優しく接したり、おやつをあげたりするのは普通のことなのでしょうが、それを理解できないアスペ子でしたから、主人にしてみれば、なぜアスペ子が大爆発するのか訳がわからなかったと思います。(気分の波(浮き沈み)が激しかったので、当時はうつ状態だと思い精神科を受診していました)

それが、今の心療内科に通うようになって、処方された薬を飲み始めて1年4ヶ月経ちますが、最近、やっと「自分在りきの理解ではない」「客観的にもの(人)を見たり考えたりする」ということができるようになってきました。

どうしてかなと思い主人に聞いてみたところ「薬を飲んでいるということもあるだろうし、大人の発達障害の専門病院に行って診断名がはっきりしたのもあるし、障害手帳を手にして実感があったからじゃないかな」と話してくれました。

確かに薬の効果はとても大きいと思います。また、専門病院の先生の診断もはっきりと的確に診断してくれたので今はスッキリしています。そして何よりも、アスペ子自身がどうしても手にしたかった精神保健福祉手帳を手にすることができたというのは、アスペ子にって人生が180度くらい変わった意味を持ちます。

地に足のついたアスペ子は、アスペルガー症候群とADHDはありますが、生活していく上での自信のようなものがホンノリと灯ったように感じます。

それは、ふとした時に「あれ?前はこんな風に考えなかったよな」というちょっとしたことですが、アスペ子にとっては大きなものです。

それが「客観的なものの考え方、客観性」だったのです。

きっかけは、ある言葉(会話)でした。その会話の中での単語がずーっと頭の中にあり、考え続けていたら、ふとした拍子に「あれれ、これってもしかしたら今までと違うアスペ子の考え方?」となりました。

年間を通して客観的な考えができるかと言ったらできないでしょうが、少しでもできるということがわかった今は、気持ちが少し明るくなりました。頓服を飲まずにいられる日が増えてきました。

実は、今、大人の発達障害の専門病院の先生や、かかりつけの心療内科の先生の勧めもあって、自閉症スペクトラム関連の本を読み始めています。主人が最新版を買ってくれました。

なかなか時間が取れなくて・・・ではなく、同時に2つのことをできなかったり、時間配分ができなかったりで読み進んでいませんが、その本の前章には(多分)読者にわかりやすいように極端な事例が載っていました。

読み進むと「本当にそういう人っているの?そんな状況になるの?」という感じですが、本当なのでしょう。(例えば、診察に来て挨拶もなしに、自己紹介や経緯もなしに、いきなり喋り捲って「で、先生、私は何がおかしいのでしょうか?」という人とかもいるそうです)

なぜここで本の話を書いたかというと、アスペルガー症候群だからといって、皆に皆、一概に特徴が当てはまるとは限らないということと、時間がかかっても訓練次第ではある程度は対処できるということ、そしてアスペルガー症候群の人の家族や職場など周りの人の支援の重要性を今回感じたからです。

アスペ子がこのほんのちょっとの客観性を持てたのも、主人を始め、沢山の人の助けでできました。

でもまだまだ未熟なので、これからもアスペ子はどうしていけば良いのかを本の続きを読んだり、主人の話を聞いたり、かかりつけの心療内科の先生の話を聞いたり、義妹と会話したりしていこうと思っています。

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障害に対する悩み

Posted by アスペ子